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合意なき英離脱シナリオ、急きょ再浮上-戦略見直しで投資家は動揺

  • 合意なき離脱の確率、いまや40~50%-ラボバンクのフォリー氏
  • 合意なき離脱ならポンドは1.20ドルに下落へ-ブルームバーグ調査
メイ首相

メイ首相

Photographer: Chris J. Ratcliffe/Bloomberg
メイ首相
Photographer: Chris J. Ratcliffe/Bloomberg

英国が合意なしに欧州連合(EU)を離脱する可能性が突然再浮上し、ポンド投資家は急きょ戦略の見直しを迫られている。

  離脱予定日まで約1週間に迫った今週、メイ首相は自らの離脱案を議会で再び採決にかけ、承認を取り付ける賭けに出た。こうした中で主要通貨のうちポンドは唯一、ドルに対して週初から下落。オプショントレーダーはポンドの下落やボラティリティー拡大で利益が出るポジションを組み、ファンドマネジャーは生じ得る影響を評価するため、憲法専門家に助言を仰いでいる。

Brexit Straggler

The pound is the only currency to fall versus the dollar this week

  英議会がメイ首相案を承認しなければ、離脱延期は保証できないとEUは示唆しており、政治的な混乱は落ち着く気配がない。複数のストラテジストは、英国が合意なき離脱に陥る確率は50%にも上ると指摘する。ブルームバーグの調査によると、合意なき離脱の場合にポンドは現水準から9%安い1.2ドル近辺まで下落する可能性がある。

  ラボバンクの為替戦略責任者、ジェーン・フォリー氏は「ポンド相場が週初から軟化しているのは、合意なき離脱という厄介なリスクの存在を市場が認識したことを反映する」と説明。「法律の文面に従えば、合意なき離脱は実現し得る」と述べた。

  フォリー氏にとって最近の展開は予想外で、市場参加者は虚を突かれたという。2月28日から3月4日に実施したブルームバーグ調査では、同氏は合意なき離脱の可能性をほぼゼロとしていたが、いまや40-50%とみており、そうなればポンドは「ぞっとするような」展開になると予想する。

原題:No-Deal Brexit Possibility Suddenly Comes Alive for the Markets(抜粋)

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