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事故前日のライオンエア機に第3の操縦士、危機救う

  • コックピットにいた「回送」中のパイロットが問題を的確に把握
  • インドネシアの事故報告書ではこれまで触れられていなかった

インドネシアの格安航空会社ライオンエアが昨年10月28日に運航していたボーイング737MAX8のコントロールに苦しんでいた操縦士は思わぬところから助けを得た。非番だがたまたま乗り込み、操縦室にいたパイロットからだ。

Recovered wheels of  the crashed Lion Air JT-610

事故機の一部を回収(2018年11月4日)

Photographer: Fauzy Chaniago/EPA-EFE

  コックピット内の補助席に座っていたこのパイロットは問題を的確に把握し、同機の担当クルーに対して正しく作動していない飛行制御システムの解除方法を伝え、この機を救った。インドネシア側の調査に詳しい関係者2人が明らかにした。

  翌日の29日、別のクルーにより運航されていたMAX8で同じ問題が発生したと、調査担当者らはみている。同機はジャワ海に墜落し、乗客乗員189人全員が死亡した。

Lion Air Boeing Max 8 Aircraft Grounded At Jakarta International Airport

ボーイング737MAX8のコックピット

Photographer: Dimas Ardian/Bloomberg

  インドネシア国家運輸安全委員会(NTSC)が公表した11月28日の事故報告書では、墜落事故の前日にバリ島からジャカルタに向かう便に正副操縦士の他にコックピット内に第3のパイロットがいたことは触れていなかった。またこれまでそうした報道もなかった。

  いわゆる「回送」中だったパイロットがクルーに告げたのは、機首を下げている動力装置の電源を切ることであり、操縦士なら全員覚えておくことが義務付けられているチェックリストに盛り込まれている手順だと関係者は語った。

U.S. Grounds All Boeing 737 MAX Aircraft After Viewing New Satellite Data

米フェニックスのスカイハーバー国際空港に並ぶボーイング737MAX8(3月13日)

Photographer: Ralph Freso/Getty Images

  ライオンエアの広報担当者ダナン・プリハントロ氏は電話取材に対し、「フライトおよび航空機に関してわれわれが持つ全てのデータと情報をインドネシアNTSCに提出している。事故の調査中であり現段階でコメントを付け加えることはできない」と述べた。

Workers Attend The Crash Site Of Ethiopian Airlines ET302 Flight To Nairobi

エチオピア航空が運航していたボーイング737MAXも墜落した-墜落機の残骸(3月11日)

Photographer: Jemal Countess/Getty Images

  ボーイングとインドネシアNTSCの担当者は、2018年10月28日の737MAX8運航についてコメントを控えた。

Daybreak: Asia.” (Source: Bloomberg)

題:Pilot Who Hitched a Ride Saved Doomed 737 on Next-to-Last Flight(抜粋)

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