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ドイツ銀とコメルツ銀、合併交渉で争点となりそうな5つの問題

  • 重要になるのはコスト削減とバランスシートのリスク-関係者
  • 規模で勝るドイツ銀が主導権握る公算、再編実績ではコメルツに軍配
COVER_COMMERZBANK_DEUTSCHE_MERGER

Photographer: Anne Cronin / Bloomberg

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Photographer: Anne Cronin / Bloomberg

ドイツ銀行コメルツ銀行はどのような合併なら実際に機能するのか、詳細を詰める段階に入っている。交渉は少なくとも4週間続くとみられているが、解決しなければならない争点は極めて多い。

  交渉が非公開であることから匿名を条件に語った関係者によると、中でも重要になるのはコスト削減とバランスシートのリスク。2行ともフランクフルトに本社を置き、ドイツ国内で大規模に展開しているために競合する部分が多く、削減は大規模になる可能性がある。関係者は4割近くのコスト削減が可能になるとの見方を示している。

  合併交渉で主要な争点とみられているのは、以下の通り。

どこでコストを削減するのか

  最大3万人の削減が議論される見通しだ。このほか重複する支店やコールセンター、データ処理センターなども対象になるだろう。コメルツ銀はマーケッツ事業からの撤退を進めていたところで、最近もマーケットメーキング事業をソシエテ・ジェネラルに売却した。

Home Country Bias

Deutsche Bank and Commerzbank staff face most overlap in Germany

Source: Company filings

優位に立つのはどちらか

  対等な合併などというものは大抵あり得ず、合併する場合は2行のうち規模に勝るドイツ銀が主導権を握るだろうと、交渉に詳しい関係者は語った。別の関係者によると、両行またはその一部を統合して完全に新しい事業体を創設する案も考えられる。2行は2016年にも合併を検討したが、当時の交渉関係者によれば、ドイツ銀の国内リテール事業とコメルツ銀を統合させる案が話し合われた。

No Merger of Equals

Deutsche Bank's size means it will probably be the acquirer in a deal

Bloomberg

Stock market value in euros

バリュエーションにジレンマも

  コメルツ銀はイタリア債を大量に保有しており、評価損を計上する必要性が生じるかもしれない。一方、ドイツ銀の米国政治へのエクスポージャーやトレーディング事業の先行きも難しい問題だろうと、関係者は述べた。のれん代の問題もある。これは一般的に費用になるが、両行の株価純資産倍率は欧州の大手銀行の中ですでに最も低く、ドイツ銀がコメルツ銀を簿価よりも低い価格で買収した場合はドイツ銀の資本水準を押し上げる可能性があると、ゴールドマンは指摘した。

Deutsche Bank and Commerzbank have lost a lot of their market value

増資か売却か

  再編や評価替えの費用として、数十億ユーロが必要になると考えられるため、これを新株発行か資産売却かで調達しなければならない。2人の関係者によると、このためにドイツ銀は資産運用部門DWSグループを手放す可能性があるが、ドイツ銀は乗り気ではない。コメルツ銀の方では個人向けインターネット銀行のコムダイレクトや、ポーランド子会社のエムバンク、リース事業を手がけるコメルツリアルなどが売却対象になりそうだと、関係者の1人は語った。ただ、まだ何も決まっておらず、コメルツ銀に売却の意思があるのかも確かではないという。

誰がトップに残るのか

  この質問に答えるのは時期尚早だと、複数の関係者は述べた。ドイツ銀がコメルツ銀を買収する形となった場合、ドイツ銀のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)が合併後の銀行のCEOにとどまる可能性はあるだろうと、関係者の1人は語った。そうなるとマルティン・ツィールケCEO率いるコメルツ銀経営陣の先行きに疑問が生じるが、事業再編にかけてはコメルツ銀の方がこれまでに成果を残している。

原題:Deutsche Bank-Commerzbank Talks Set to Focus on Job Cuts, Bonds(抜粋)

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