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ボーイング、新型機の安全性評価で過大な影響力-7年前に指摘

  • 「ボーイングに十分な説明責任を求めていなかった」-12年の調査
  • FAAは近年、新しい航空機の承認に対する権限を製造業者に移管

米連邦航空局(FAA)の職員は7年前に既に、ボーイングが新型機の安全性評価についてあまりにも大きな影響力を持っていると警鐘を鳴らし、運輸省による調査が行われるに至った。調査では、FAAが「ボーイングに十分な説明責任を求めていなかった」ことが確認された。

  2012年の調査では、ボーイングの扱いについての意見対立が、FAAで新型機や設計変更を承認する担当者らの間に「好ましくない職場環境」を生み出していたことも明らかになった。多くの職員は声を上げた結果、報復を受けたと述べていた。こうした懸念は、短期間に2回の墜落事故を起こした「737MAX」の開発より前のことだった。

  737MAXに詳しい関係者は17日夜、運輸省の監査官がエチオピア機の事故の前に、同機種の設計承認について調査していたと明らかにした。

Key Speakers At The U.S. Chamber Of Commerce Aviation Summit

ボーイングのデニス・ムーレンバーグCEO

撮影:Anna Moneymaker /ブルームバーグ

  FAAが安全性評価の大半をボーイングに任せており、ボーイングの分析には重大な欠陥があったとのシアトル・タイムズ紙の調査が報じれられた後、ボーイングのデニス・ムーレンバーグ最高経営責任者(CEO)とFAA当局者らは17日、新型機の性能検査について弁明を余儀なくされた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は17日遅く、首都ワシントンの大陪審が737MAXの開発に携わった少なくとも1人を対象に3月11日付の召喚状を出したと報じた。

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悲嘆にくれる犠牲者の親族

撮影:Tony Karumba / AFP via Getty Images

  FAAは近年、新しい航空機の承認に対する権限を製造業者に移管しており、ボーイングは試験を監督し、安全を保証する要員の多くを選択することができるようになっていた。
  1994年から2001年まで米運輸安全委員会(NTSB)の委員長を務めたジム・ホール氏は、「FAAが適切な財源を持ち適切な人員を擁しているのか、十分な独立監視の体制があったのかについて疑問を生じさせる」とコメントした。

  737MAXの墜落の原因となった疑いのあるフライトコントロールシステムの少なくとも一部は1人または複数のボーイング従業員によって安全性が証明されていたと、作業について知る関係者が述べた。公に発言する権限がないとして匿名を条件に語った。監査官による最新調査についてはWSJ紙が先に報じていた。

  ボーイングと運輸省は調査についてコメントを控えた。

Airbus Group NV's Airbus A320 Neo Aircraft Makes Debut Flight

エアバスA320neo

撮影:Balint Porneczi / Bloomberg

原題:Boeing Had Too Much Sway Vetting Own Planes, FAA Was Warned (2)(抜粋)

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