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メイ首相、離脱案の採決やめると脅しか-EU首脳に長期延期要請も

  • 首相は首脳会議に赴き、交渉を「振り出し」に戻すことすらあり得る
  • 承認される可能性が高くなければ3回目の採決はないだろうと関係者

メイ英首相は、与党保守党の欧州懐疑派が譲歩し、欧州連合(EU)と首相が取り決めた離脱合意案に今週の採決で賛成票を投じると約束しない限り、離脱を早期に実現させる取り組みを断念すると脅しをかけている。

  メイ政権の複数の政務担当者によれば、首相は離脱案への支持取り付けに引き続き努力しているが、下院で承認される可能性が高くなければ、予定通り離脱案の3回目の採決を行うことはない見通しだ。

  メイ首相はむしろ、離脱プロセスの長期にわたる延期への同意を得るためにEUが21、22日に開く首脳会議に赴き、交渉を「振り出し」に戻すことすらあり得るという。

  同首相のプランに詳しい関係者の1人によると、週末の硬軟織り交ぜた働き掛けに続き、閣外協力でメイ政権を支えてきた北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)および保守党内の造反組と首相との間の協議は18日も続けられる見込み。

  ハモンド英財務相はBBCテレビに対し、「われわれの同僚とDUPの十分な数がそれを支持し、議会を通す用意があると確信できる場合に限って、離脱案を再び採決に付すことになるだろう。長期の延期を伴うことなく、この案を成立させる最後のチャンスだ」と語った。

  メイ首相は17日付の英日曜紙サンデー・テレグラフに寄稿した論説で、「単にテクニカル」ということでない延期の明確な理由をEU首脳らは要求するだろうと指摘。離脱案が振り出しに戻り、新たな合意を取り決める必要がある場合は、より長い延期になることを意味し、5月の欧州議会選挙への参加を英国が求められるのはほぼ確実との認識を示した。

  一方、ジョンソン前英外相は英紙テレグラフに寄稿し、離脱案の最大の懸案となっているアイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ(安全策)」条項について、「EU首脳会議が今週開催される。バックストップへの実質的修正を勝ち取る機会として、遅過ぎることはない」と主張。譲歩を求めようともせずに離脱案を3回目の採決に付すのは「ばかげている」と訴えた。

U.K. Weighs No-Deal Brexit Vote As Chancellor Presents Spring Statement

メイ首相

写真家:Chris J. Ratcliffe / Bloomberg
Brexit Heads For Delay As U.K. PM May Tries To Scare Up Support For Deal

ハモンド財務相

写真家:Simon Dawson / Bloomberg
Conservative Party Annual Conference

ジョンソン前英外相

写真家:Chris Ratcliffe / Bloomberg

原題:May Threatens and Pleads in Bid to Get Brexit Deal Over the Line
U.K.’s May Seeks Technical Extension on Brexit: Sunday Telegraph(抜粋)

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