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ドル・円は111円後半、日銀政策据え置きや北朝鮮リスクで円買い戻し

更新日時

東京外国為替市場のドル・円は1ドル=111円台後半でもみ合った。朝方は日本銀行の緩和姿勢強化への期待から円売りが先行。その後、日銀が金融政策の現状維持を発表したほか、北朝鮮が米国との非核化協議の停止を検討しているとの報道から、円の買い戻しが強まった。

  • ドル・円は午後3時27分現在、前日比ほぼ横ばいの1ドル=111円66銭。111円90銭と6日以来の高値まで上昇した後伸び悩み、北朝鮮報道を受けて一時111円49銭まで下落
  • ユーロ・円は0.1%高の1ユーロ=126円37銭。前日につけた5日以来のユーロ高・円安水準(126円57銭)に並んだ後、上げ幅を縮小
  • ポンド・ドルは横ばいの1ポンド=1.3240ドル。離脱延期案可決も先行き不透明感が上値抑制
日銀・北朝鮮で上下動

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジスト

  • 日銀の発表内容にサプライズはなく、フォワードガイダンス強化に対する淡い期待が軽く潰れたくらい
  • 黒田総裁会見では、景気判断などを慎重化した背景や今後何かあった場合の追加緩和の用意などについての発言を見ることになる。日銀はこれまで必要があれば追加緩和も辞さないと繰り返しており、物価や経済見通しの一段の下方修正を強いられるようなら、何かしないとつじつまが合わなくなる

みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト

  • 北朝鮮のニュースは持続的な影響が出るようなものではなさそうだが、米国の反応なども出てくるのでヘッドラインには多少反応しやすい
  • リスクオフになればドル・円は多少下がるが、今のところ影響は限定的。第1回目の米朝首脳会談が決まって以降、市場は北朝鮮絡みのニュースに反応しにくくなっている。いろいろ動きはあるが、最終的に戦争になるわけではないという感じになっているのだろう

背景

  • 日銀は15日の金融政策決定会合で、長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を決定
    • 景気は「緩やかに拡大している」との見方は維持したが、「輸出・生産面に海外経済の減速の影響がみられる」との文言を加え、総括判断を下方修正
    • 「当分の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」とのフォワードガイダンスは維持
  • 麻生太郎財務相は午前の閣議後会見で、政府と日銀が掲げる物価目標について、2%にこだわりすぎるとおかしくなる点は考えておかねばならないと発言
  • 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が物別れに終わったことを受け、米国との非核化協議を停止するかどうかに関する発表を近く行う、と崔善姫外務次官の記者会見をロシアのタス通信が引用して報道
  • 英議会は14日、欧州連合(EU)に離脱延期を要請する政府案を可決。メイ首相の離脱案が20日までに承認されれば、6月30日までに延期を申請するが、離脱案が否決されれば長期の離脱延期を余儀なくされる恐れがある 
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