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英財務相:今年の成長予測引き下げ、離脱案否決で「不透明感」警告

  • ハモンド財務相が春季財政報告、今年の成長率予測は1.2%に
  • 予測は合意得た予定通りのEU離脱が前提、合意なければ大きく混乱

ハモンド英財務相は13日、メイ首相が欧州連合(EU)と合意した修正後離脱案を議会が否決したことで経済には「不透明感が立ちこめた」と警告した。この日発表された経済成長率予測は下方修正された。

  ハモンド財務相は議会で行った春季財政報告で財政見通しの改善を示したが、これは合意を得た上でのEU離脱を前提条件としている。合意なき離脱となれば、見通しは大きく狂う。ハモンド氏は合意なき離脱に至れば「著しい混乱」が生じるだろうとの見方を示した。

英議会がメイ首相の離脱案を否決したことで、「不透明感が立ちこめた」と話すハモンド財務相

Source: Bloomberg)

  ハモンド氏は英国の今後数年間の財政赤字について、予算責任局(OBR)が昨年10月に予測した水準を下回る公算だと述べた。ただ経済成長の先行きは暗さを増し、OBRは2019年の経済成長率を1.2%と、従来予想の1.6%から下方修正した。20年の成長見通しは1.4%で据え置かれた。OBRは21年には成長が加速すると見込んでいる。

  ハモンド氏は「昨夜の採決によって英国経済には不透明感が立ちこめている」と述べ、「われわれ議員にとっての急務は、この不透明さを拭い去ることだ。しかし経済自体は非常に底堅い」と発言した。

  英議会は前日、メイ首相がEUから取り付けた修正離脱協定を圧倒的大差で否決した。13日夜に予定されている議会採決では、合意なき離脱の選択肢排除を支持する可能性が高いとみられている。メイ首相は合意なくEUを離脱すれば英国は打撃を被ると懸念する。

  OBRの予測は英国が期限通り3月29日に円満にEUを離脱するとのシナリオに基づいているため、そうならない場合は英経済や税収、各省庁への予算配分などに著しい影響が及ぶことになる。

Short-Term Pain

OBR cuts 2019 GDP forecast, but there's upgrades further out

Source: Office for Budget Responsibility

原題:U.K. Cuts Growth Forecast Amid Parliament’s Brexit Chaos(抜粋)

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