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Bloomberg

ストラテジストはこう見る:メイ首相のEU離脱案否決、今後の展開は

  • 英議会は合意なき離脱を排除、離脱延期承認が基本シナリオ
  • 延期後に首相案に近い協定が批准される可能性55%-ゴールドマン
Anti-Brexit demonstrators shout slogans during the vote on a No-Deal Brexit outside Parliament in London, U.K., on Wednesday, March 13, 2019.
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英国の欧州連合(EU)離脱問題を巡っては、英議会が13日夜に合意なき離脱の排除について採決する。この採決を控えた市場ではポンド相場が上昇し、FTSE100がほぼ横ばいとなっている。英議会は14日にも採決し、EU離脱期限の延長を決める可能性があるため、ストラテジストらは週内にポンドのボラティリティーが高まると予測している。

アバディーン・スタンダード・インベストメンツ、ステファニー・ケリー氏

  • 「英議会が合意なき離脱を排除するのか、EU離脱が延期されるのかが今後数日間で明らかになる。こうした中で、ポンドの変動は大きくなる可能性が高い」
  • 「英議会は合意なき離脱の排除を大差で決めるだろうと、強く予想する」
  • リスボン条約50条に基づく離脱プロセス延長が週末までに承認されれば、合意なき離脱に陥る技術的なリスクが後退したことを意味する。このシナリオでは、ポンドは高パフォーマンスとなるはずだ
  • 「延長がどれくらいの期間になるのか、EUがそれに条件を付けるのか、その場合はどのような条件かは興味深い疑問だ。それが市場の反応を決定づけるだろう」

UBS、ジョン・ゴードン氏

  • 「投資家は慎重な姿勢を保ち、ポンドの短期的な上昇に追随したり、英国株のエクスポージャーを増やしたりすることを避けるべきだ」
  • 「英国資産へのエクスポージャーがある投資家は、3-6カ月の間ポンドにヘッジをかけることを検討するべきだ。株式では、ほとんどの状況でアウトパフォームする公算が大きい高配当銘柄への分散投資戦略を推奨する」
  • UBSはユーロ圏の株式に対しては中立、英国株にはアンダーウェートを維持

シティ、クリスチャン・シュルツ氏とティナ・フォーダム氏

  • 合意なき離脱の排除と14日の離脱延期承認が基本シナリオだが、週末までに解散総選挙の公算が大きくなる可能性もある
  • 合意なき離脱や労働党のコービン政権誕生など、マイナスの結果がなければ英国株に上振れ余地が生じる
  • 「マイナスの結果が生じることはあり得るが、その確率は依然としてマイナスではない結果となる場合よりはるかに低い様子だ」
  • 英国株は「すべての観点から割安」であり、配当利回りベースで米国株と比べてこれほど割安になったのは45年余りなかった

ゴールドマン・サックス・グループ、ヤリ・ステーン氏

  • リスボン条約50条に基づくプロセスが3カ月延長された後、メイ首相の合意案に近い離脱協定が最終的に批准される可能性は、依然55%あると見込む
  • 3月21-22日のEU首脳会議から数週間以内に、メイ首相の離脱案について英議会が3回目の採決を実施する公算は大きい
  • EU離脱を取り消す確率は35%、合意なき離脱の可能性を10%と見込む

原題:May’s Brexit Vote Defeat Shifts Market Focus to Extension (1)(抜粋)

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