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ヘッジファンドが警告、合意なき離脱のリスクを市場は過小評価

  • 中心シナリオではないが市場が織り込んでいるより確率高い
  • 離脱を延期しても合意なき離脱はまだ起こり得る-ロー氏

投資家は英国の欧州連合(EU)離脱について、合意なき離脱となるリスクを依然として過小評価している。元JPモルガン・チェースのデリバティブトレーダー2人が運用する人工知能(AI)主導ヘッジファンドがこのように警告した。

  アンサンブル・キャピタルの最高投資責任者(CIO)、ダミアン・ロー氏は「合意なき離脱は私の中心シナリオではないが、市場が今織り込んでいるより確率は高いと思う」と述べた。合意なき離脱の場合はポンドが一段安となる可能性があるが、「基本シナリオは、ポンドが下落した後、上昇するというものだ」という。

Sterling volatility surges amid Brexit uncertainty

  英下院は12日にメイ首相の離脱修正案を否決し、ポンドの短期のボラティリティーは2016年以来の高水準に達した。下院は13、14日に合意なき離脱と、EUへの離脱延期申請を巡る採決を行う。

  合意なき離脱が回避されるという期待を背景にポンドの対ドル相場は今年2.6%上昇している。

  ロー氏は、離脱を延期しても合意なき離脱はまだ起こり得ると考えている。「EUが延期を認めない可能性を誰も考えていないようだが、延期が認められるには全会一致が必要だ」と同氏は指摘。さらに「誰も何にも同意できないので、誰かがそれを意図したからではなく、既定のコースとしてハードブレグジットは起こる」との見方を示した。

原題:Hedge Fund Warns Markets Too Complacent of Hard Brexit Risk(抜粋)

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