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中国で質店経由の融資急増、「影の銀行」の一角で当局も関心-関係者

  • 質店の貸出額は17年に430億ドル、平均の融資額は2万6000ドル超
  • 銀保監会は監督強化に向けた新ルール策定中-最低資本要件上げなど

中国国内で質店の存在感が高まっている。アジア最大の経済大国である中国の質店は米国などの少額融資を行う同業とは違い、シャドーバンキング(影の銀行)業界で大きな影響力を持つようになっている。

  小規模企業を中心に銀行を大きく上回る金利水準で貸し出しが行われる中国の質店の貸出額は2017年に430億ドル(約4兆8000億円)相当に達した。質店の数は8500余りと10年から倍増。平均の融資額は2万6000ドル超と、米国の100ドル程度とは桁違いの大きさだ。

  こうした急速な台頭ぶりは中国当局の関心を集めることにもなった。事情に詳しい複数の関係者によると、銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は質店に対する監督強化に向けて新ルールの策定を進めている。非公開情報だとして匿名を条件に話した。

  今回の動きは9兆ドル規模に上る中国シャドーバンキング業界でこれまで手付かずだった一角を対象とするものだ。景気支援への方針転換で最近はレバレッジ圧縮措置が緩む兆しも出ているが、中国当局による債務削減に向けた取り組みが終わっていないことを示唆している。

China's shadow financing is off its record highs

  関係者によると、新ルールの一つとして質店の最低資本要件を現行の300万元から引き上げる可能性がある。銀保監会が業界全般を監督するが、インターネット上で貸し手と借り手を仲介するピア・ツー・ピア(P2P)と同様、日々の監視は地方政府が担うという。

  銀保監会にファクスでコメントを求めたが、今のところ返信はない。

  中国の質店は小規模企業経営者が運転資金の調達手段として使うことが多い。17年に行われた質店経由の融資の半分超は不動産が担保になっていた。

原題:China Is Said to Scrutinize $43 Billion Pawn-Shop Loan Boom (1)(抜粋)

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