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中国、米中首脳会談の設定に慎重-予測不能なトランプ氏を警戒

  • トランプ氏、習主席に早期訪米働き掛け-貿易交渉の最終合意に向け
  • 中国、トランプ氏が習主席に土壇場で譲歩を迫る展開を懸念

トランプ米大統領はたびたび、中国の習近平国家主席との個人的な絆の強さを誇示し、長年の同盟相手にしか使わない親しみのこもった言葉を用いる。

  だが将来の米中経済を定義し、新たな秩序の構築を目指す貿易協定の成立が迫る中で、一つの疑問が頭をもたげる。習主席は米国まで出向いて合意を成立させたいと考えるほど、トランプ大統領を信頼しているのだろうか。

  世界経済に影を落としている貿易摩擦を終わらせようと、トランプ大統領とその側近は月内にも大統領が所有するフロリダ州の会員制高級リゾート「マールアラーゴ」を習主席が訪れ、最終合意を結ぶよう働き掛けている。大統領自身、両首脳が会談して初めて詳細を伴う最終的な合意をまとめることが可能になると述べている。

China's National People's Congress (NPC) - Second Plenary Meeting

中国の習近平国家主席

撮影: Lintao Zhang/Getty Images

  一方、中国当局者の警戒感は強い。トランプ大統領の予測不可能な行動により習主席が恥をかかされたり、土壇場での譲歩を強いられたりするような状況に追いやられる可能性があるためだ。

  中国に立ち向かった最初の米大統領を自認するトランプ氏の周囲で、側近らは不信感を基に合意案を作成してきた。中国の経済的な成功は数十年にわたるうそと偽りのおかげで、強制力を伴う合意でなければ約束は守られない、との見方が根底にある。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は2月27日に米議会で、「大統領が求める合意の第一条件は、法的強制力があることだ」と述べた。

  一方の中国側は、これまで国際ルールに従って行動してきたと主張し、トランプ氏が再び最終段階で合意案を台無しにすることがないよう望んでいる。同氏は2017年4月にマールアラーゴに習主席を迎えて以来、少なくとも2回、目の前に提示された合意案をはねつけており、いずれかを承認していれば貿易戦争は避けられていた。

  ベトナムのハノイで先月行われた米朝首脳会談で、トランプ氏が一方的に離席したことも、予測不能な同氏に対する中国側の懸念を強めただけだった。

Soaring Trade Deficits

The U.S. goods' deficit hit a 10-year high in 2018, with China's piece growing

Source: Census and Bureau of Economic Analysis

原題:Fear of Trump Walking Out on Xi Haunts China as Talks Near End(抜粋)

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