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ドル・円は小幅高、株高や英強硬離脱回避への期待で-ポンド続伸

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅高。世界的な株価の上昇に加えて、英国の合意なき欧州連合(EU)離脱回避期待がリスクセンチメントの改善を後押しし、相場を支えた。ポンドはメイ英首相がEUと離脱条件の見直しで合意したことを好感して大幅続伸した。

  • ドル・円は午後3時6分現在、前日比0.1%高の1ドル=111円30銭。早朝に付けた111円18銭から一時111円45銭までドル買い・円売りが進行
  • ポンドは主要10通貨に対して全面高。対円では一時1.1%高の1ポンド=147円81銭と約1週間ぶり高値。ポンド・ドルは1.1%高の1ポンド=1.3289ドルと2月28日以来の水準まで急伸
    リスクセンチメント改善でドル・円もしっかり

市場関係者の見方

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • 目先のハードブレグジットがなくなり、少なくとも移行期間に入れるということで、急激な英景気悪化がなくなることを期待しているのだろう-ポンド上昇
  • もっとも、政治は予測が難しいので警戒は解けない。テールリスク的に英議会が合意なき離脱を選んだときの衝撃が大きい半面、合意なき離脱は回避するというのがコンセンサスになりすぎており、ポンドはセル・ザ・ファクト(事実で売る)になる可能性もある

CIBC証券金融商品部の春木康部長

  • 米小売売上高も政府閉鎖の影響がなくなり、将来の改善が見込まれる状況。ドル・円はリスクオン下での円売りと、米経済の底堅さを好感した流れに支えられやすい
  • 12日発表の米消費者物価指数(CPI)は、米金融当局のハト派スタンスを正当化するものかどうかという点で注目されるが、コアの伸び率は前月から変わらない見込みで、相場が活気づくものになりづらい
  • ポンドはバックスストップ案の修正を好感しているが、内容そのものは多くの反対を翻すようなものではなさそう。最終的に延期が可決されて、ポンド買いになっていくのではないか

背景

  • メイ首相は11日遅く、欧州委員会のユンケル委員長との共同記者会見で、離脱後のアイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ」条項について、「法的拘束力を伴う修正」で合意が成立したと表明
    • 英政府は12日の離脱修正案を巡る議会採決の実施を確認
  • 11日の米株式相場は6営業日ぶりに上昇。堅調な米小売売上高を受けてS&P500種株価指数は6週間で最大の上げ。12日のアジア株も全面高。日経平均株価は400円超上げる場面も
  • 12日発表の2月の米CPIで、食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.2%上昇と1月と同じ伸びの予想
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