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オリックス:航空機リース事業で資産買収強化、来年度2800億円規模

  • 5年後には400機の保有・管理を目指すーメイラーCEO
  • 海航集団がアボロン株の追加売却を望めば「話し合いに応じる」

オリックスは成長分野である航空機リース事業で資産買収や企業の合併・買収(M&A)を強化する。2019年度は25億ドル(約2800億円)の投資を計画しており、航空機の購入増や、機体管理会社の買収を検討している。

Cathay in Talks to Buy Shares in HNA-Backed Budget Carrier Hong Kong Express

香港国際空港(3月5日)

Photographer: Paul Yeung/Bloomberg

  航空機リース子会社オリックス・アビエーションのジェームズ・メイラー最高経営責任者(CEO)はインタビューで、市場の成長に伴い航空会社向けリース用の航空機投資が増えており、機体の確保や保守管理といった注文をさらに数多く請け負える体制を早期に整えたいとの考えを明らかにした。21億ドルだった18年度の投資額から2割程度増やす。メイラー氏は昨年11月に就任した。

  航空業界は新興国を中心とした旅客需要増などで有望な成長分野となっている。欧州航空機メーカーのエアバスは、37年までの20年間で運航機数は17年の2万4400機から4万8540機に倍増すると予想している。航空会社は巨額の初期投資が不要で経営環境の変化に応じて柔軟に運航計画が変更できるリースへの切り替えを進めており、14年に40%超だったリース比率は20年には50%を超えるとの調査結果もある。

  オリックスは19年3月時点で委託管理分を合わせて約233機を保有・管理。調査会社フライトグローバルの18年の航空機リース会社の機体数ランキングで12位となっている。同社は2年後に320機、5年後には400機を目指す計画。ランキングのトップ10入りが濃厚で、メイラー氏は「そうなるといいなと思う」と意欲を見せた。

  オリックスは昨年8月、中国の企業グループ、海航集団傘下の航空機リース会社アボロン・ホールディングスの株式の30%を22億1700万ドルで取得すると発表。11月に出資を完了した。残りの70%を所有する海航集団は巨大な債務を抱え、資産売却を進めている。メイラー氏は「現在の30%の持ち株割合でよく機能している」とした上で、仮に追加の株式売却を持ち掛けられた場合「もちろん話し合いには喜んで応じる」とした。

  また、エチオピア航空機が10日墜落し、乗員客員157人全員が死亡した事故で、最新鋭のボーイング737MAX8が昨年10月に続き2つ目の死亡事故を起こしたことが業界に波紋を広げている。

  メイラー氏は同機に対する安全上の懸念がオリックスの事業戦略に影響を与えるかどうかについて「当局やメーカー側が事故原因を調査中であり、コメントする立場にない」としつつ、「中長期的な当社の成長戦略に影響を与えないとみている」と述べた。同機を保有しているかどうかについてはコメントしなかった。

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