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メイ英首相、離脱案で「法的拘束力ある修正」確保-EUと合意

更新日時
  • 「この合意案か、離脱が全く実現しないかどちらか」と欧州委員長
  • 共同文書はバックストップに無期限に拘束されない法的保証を与える
メイ英首相

メイ英首相

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg
メイ英首相
Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

メイ英首相は欧州連合(EU)と離脱条件の見直しで合意に達した。だが、英議会の支持が得られる十分な修正を首相が勝ち取ったかどうかは予断を許さない。

  メイ首相は11日遅く、EUの行政執行機関、欧州委員会のユンケル委員長と仏ストラスブールで開いた共同記者会見で、離脱後のアイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ(安全策)」条項について、「法的拘束力を伴う修正」で合意が成立したことを明らかにした。

  ユンケル委員長は「取るべき選択ははっきりしている。この合意案か、さもなければ離脱が全く実現しないかどちらかだろう。英国の離脱を秩序立った形で終わらせよう。われわれはその責任を歴史に負っている」と言明。メイ首相は「今こそ一致団結して改善されたこの離脱案を支持し、英国民の負託を実現すべき時だ」と述べ、12日の下院採決で修正案を支持するよう英議会に訴えた。

  メイ首相とユンケル委員長の共同会見での他の主な発言は次の通り。

  • メイ首相:
    • バックストップは恒久的な措置にはなり得ない
    • バックストップは代替措置で置き換えることが可能
    • 安全策の置き換えで非常に明確なスケジュールを確保
    • 離脱案の法的修正を英下院が審議へ
  • ユンケル委員長:
    • 英国は5月23日までにEUを離脱しなければならない
    • EU27カ国に離脱巡る新たな文書の承認を求める
    • 英離脱に関する新たな交渉はないだろう

  英政府とEUが合意した共同文書は、アイルランド国境への物理的壁の設置を回避する安全策として、英国全体がEUとの関税同盟にとどまるとしたバックストップ措置に同国が無期限に拘束されないよう法的保証を提供する内容で、12日に下院で集中審議が行われることになる。

  共同文書にはまた、バックストップに代わる通商協定締結に向けてEUが十分努力しない場合、一定の権限を英国に認めることも盛り込まれた。紛争処理制度の下で、EUがバックストップを無期限に存続させるような行動を取っていると独立した仲裁機関が認定できるようになる。

  首相の側近であるデービッド・リディントン氏は11日、「離脱協定案」およびEUとの将来の関係の枠組みを描く「政治宣言案」への修正を英政府が確保したことを明らかにし、これまでの合意を反映させた文書を11日中に議会に提出すると語っていた。

原題:May Strikes New Brexit Deal and Asks Parliament to Back It
May’s Deputy Says Govt Has Secured Changes to Brexit Deal
*MAY: TODAY WE HAVE AGREED LEGALLY BINDING CHANGES TO BACKSTOP
This Is the New Brexit Deal That U.K.’s May Got From the EU(抜粋)

(英とEUが合意した共同文書の内容を追加して更新します.)
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