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3月11日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ポンドが8日ぶりに上昇、EU離脱案の採決控えて

  11日のニューヨーク外国為替市場では、ポンドがドルに対し8営業日ぶりに上昇。昨年8月以降最長の連続安に歯止めがかかった。メイ英首相とユンケル欧州委員長の会談が急きょ設定されたが、トレーダーの間で英国の欧州連合(EU)離脱が延期されるとの見方が優勢となった。

  • ニューヨーク時間午後4時31分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%低下。ドルは主要10通貨の大半に対して下落
    • 主要10通貨の中ではノルウェー・クローネの上昇も目立った
  • ポンドは対ドルで1%高の1ポンド=1.3144ドル。EU離脱延期への楽観が追い風に
    • 英議会は12日、メイ首相のEU離脱案について採決を予定。引き続き首相が敗北するとのシナリオが見込まれている
    • 早い時間には1.2949ドルで日中安値を付けた
    • 「EU離脱の延期が実現する兆しはどのようなものであっても、ポンドに多少の上昇余地をもたらす可能性がある」と、ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの通貨ストラテジスト、ブレンダン・マケナ氏は顧客向けメモで指摘
  • ユーロはドルに対し0.1%高の1ユーロ=1.1245ドル。1.1222ドルの日中安値から持ち直した
  • ドルは対円で0.1%未満の上昇で1ドル=111円22銭。一時は0.3%安となっていた
    • 日銀金融政策決定会合を控え、日本の10年債利回りが約2週間ぶりの水準に低下
  • オーストラリア・ドルは米ドルに対し0.4%高

欧州時間の取引

  ポンドが対ドルで続落。一時は0.5%安の1ポンド=1.2949ドルとなった。12日に下院が採決を予定しているメイ英首相のEU離脱案への支持が十分でないことを示唆する報道が材料視された。ドル指数は0.1%上昇。
原題:Pound Set to End Losing Streak as May Meets Juncker: Inside G-10(抜粋)Pound Declines as U.K. Says Brexit Talks Deadlocked: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が上昇-S&P500種は6週間で最大の上げ

  11日の米株式相場は6営業日ぶりに上昇。S&P500種株価指数は6週間で最大の上げとなった。買収関連の報道を好感して半導体銘柄が高い。堅調な米小売売上高統計を受け、景気に対する楽観も広がった。一方で米国債は下落した。

  • 米国株は上昇、半導体などテクノロジー銘柄が高い
  • 米国債は下落-10年債利回り2.64%
  • NY原油は反発、サウジの減産報道やベネズエラ懸念で
  • NY金は反落、米中通商協議が難航との見方を米政権が退ける

  S&P500種は200日移動平均を上抜けた。ナスダック100指数は2%超の上げ。アップルの投資判断引き上げも支えとなった。エヌビディアは競合他社の買収で合意し、フィラデルフィア半導体指数は1カ月で最大の上昇率。1972年以降で最長の連続安となっていたダウ輸送株平均も上昇した。ただ、ボーイングは大幅安。10日のエチオピア航空機の事故を受けて一部航空会社が737MAXの運航を停止したことが響いた。ボーイングはダウ工業株30種平均の構成銘柄でウエートが最大。この日ダウ平均の構成銘柄で下げたのはボーイングのみだった。

  S&P500種株価指数は前週末比1.5%高の2783.30。ダウ工業株30種平均は200.64ドル(0.8%)上げて25650.88ドル。ナスダック総合指数は2%高。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時58分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.64%。

  先週は世界経済に関するネガティブなニュースが相次いだほか、米雇用統計も低調な内容となり、米株式相場は昨年12月以降で最悪の下げとなっていた。

  インベスコの世界市場担当チーフストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は「朝方発表された米小売売上高が材料となり、株価は上昇した」と分析。「株式相場に明るいセンチメントを作り出すという意味において、M&A(企業の合併・買収)がマイナスに働くことは決してない。先週は株式相場にとって比較的暗い1週間になったが、この日は良い形で安堵(あんど)感から上昇した」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。サウジアラビアが合意以上の規模での減産を4月も続けるとの報道や、ベネズエラでの大規模な停電で同国の原油生産が大幅に落ち込むとの懸念が背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は72セント(1.3%)高の1バレル=56.79ドル。ロンドンICEの北海ブレント5月限は84セント上げて66.58ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。米中通商協議で合意締結の可能性が低下しつつあるとの見方をトランプ政権が退けたことから、逃避先としての金の妙味が低下した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.6%安の1オンス=1291.10ドルで終了した。
原題:Tech Rally Powers Best Stock Surge Since January: Markets Wrap(抜粋)
Oil Rises as Saudis, Venezuela Seen Carving Deeper Into Supplies
PRECIOUS: Gold Falls as U.S. Remains ‘Optimistic’ on China Deal

◎欧州債:英国債上昇、英中銀がオペ実施-ドイツ債は小幅高

  11日の欧州債市場でドイツ債は小幅高。英中銀による国債買いオペを受けて英国債が上げた。

  • 英5年債と30年債のイールドカーブは取引終了にかけてフラット化、5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して79bp
  • 13日に国債入札が集中。ドイツは30年債(10億ユーロ)、ポルトガルは7年債と10年債(最大で計12億5000万ユーロ)、イタリアは3、7、20年債の入札を行う
  • ドイツ10年債利回りは1bp下げて0.06%。イタリア10年債は5bp上げて2.56%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bunds Rise Following Gilts on BOE Buyback; End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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