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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日経平均の「都市伝説」覆る、初の旧大証銘柄採用-任天堂には逆風も

  • 銘柄入れ替えでオムロン採用、クオンツアナリストに「驚き」
  • 旧大証銘柄への期待高まるが、ウエート警戒なら任天堂遠のくとの声
Pedestrians waiting to cross a road are reflected in an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan, on Wednesday, Oct. 18, 2017. As Prime Minister Shinzo Abe's ruling party heads for what polls suggest will be its best national election result in more than three decades, Japan's stock market has surged to heights not seen since before the financial crisis.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日経平均株価の臨時入れ替え銘柄の発表を受け、クオンツアナリストや市場に驚きが出ている。かつての大阪証券取引所銘柄として初の新規採用が実現する一方、同時に日本経済新聞社による銘柄ウエートへの警戒も再認識されたためだ。

  「市場には(旧)大証銘柄は日経平均に組み入れられないという都市伝説があったが否定された」。みずほ証券の永吉勇人チーフクオンツアナリストは、臨時銘柄入れ替え発表後のリポートでこう記した。SMBC日興証券の伊藤桂一チーフクオンツアナリストも同じく、「ついに旧大証銘柄を採用」との反応を示す。

Stock Boards As Japan's Nikkei 225 Hits Above 20,000 At Market Close

都内の株価ボード

Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

  旧大証銘柄とは大証(現:大阪取引所)を優先市場としていた銘柄群。これまでは村田製作所や任天堂、日本電産が証券各社が予想する採用候補に挙がった。ロームや小野薬品工業なども旧大証での有力銘柄だった。日本経済新聞社が「市場統合に対する日経平均の銘柄選定上の取り扱い」ルールを2013年6月に変更したことで、旧大証銘柄が採用されるとの期待が一時高まったこともあったが、これまでは空振りに終わっていた。

  現在の構成銘柄であるパイオニアが整理銘柄に指定されたことを受け、日本経済新聞社は8日に旧大証銘柄のオムロンの新規採用を発表。東京証券取引所と旧大証の現物株市場が統合された13年7月以降、旧大証銘柄の採用はなかった。このため、市場では今回のオムロンの採用をきっかけに旧大証銘柄の採用が進むのではないかとの期待が強まっている。

  ただ、採用候補として人気の高い任天堂については、「組み入れが近付くどころか、日経の組み入れウエートに対する警戒が明らかになったことで遠のいた」とも、みずほ証の永吉氏は分析する。任天堂と同様に株価水準の高い村田製が採用見送りとなったのは、同社株を組み入れる資金作りのために既存の224銘柄への売り圧力が相場全体を不安定にしかねないからだ。

  東海東京調査センターの仙石誠マーケットアナリストは、旧大証銘柄が選出された背景として、「現物株統合から5年以上が経過し、東証が市場区分の見直しを行おうとしている流れをくみ取って採用された可能性がある」との見方を示す。「村田製など株価水準が高い銘柄が採用されていけば、必然的にファーストリテイリングの指数ウエートが下がりやすくなる良い一面もある」と話していた。

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