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日立に再編観測、選択と集中の再加速期待-グループ株に見直し買い

  • 日立が日立化の保有株すべてを売却する方向で検討-共同
  • コングロマリットディスカウントが縮小も─みずほ証

11日の東京株式市場では、日立グループ上場企業株に見直し買いが入っている。再編により親会社は経営効率化が進むと評価された一方、子会社はM&A(合併・買収)観測や経営自由度への期待感が高まった。

  日立製作所日立化成株を売却する方向で検討に入り、保有する51%分を全て手放すとみられると共同通信が8日報じた。ITやエネルギー、社会インフラに経営資源を集中していることから、日立化とは事業面の相乗効果が小さいと判断したとしている。ブルームバーグ・データによると日立化の8日終値の時価総額は4138億円、直近の日立向け売り上げ比率は2.3%。

  日立は先週末終値に比べ一時5%高となり、日立化は値幅制限いっぱいのストップ高買い気配となった。このほか、日立金属、日立ハイテクノロジーズ、日立キャピタル、日立建機、日立物流などもそろって高くなっている。

  みずほ証券の田中健士シニアアナリストは報道についてリポートで、日立化や日立金はITとの親和性が低いことから違和感はないと指摘。日立にとっては「選択と集中の再加速により、競合他社比で低位にとどまる同社のコングロマリットディスカウントが縮小に向かいやすくなる」と評価した。同証の目標株価5500円は、世界重電業界の平均PERから10%程度ディスカウントした水準を適用している。

  日立は11日午前、企業価値向上に向けて様々な検討は行っているが、現時点で決定した事実はないとコメントした。

ディスカウント解消なるか
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