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ボーイング株、2001年以降で最大の下げ-737MAX事故で

更新日時
  • 米市場で一時13%安、中国とインドネシアが運航停止命令
  • エチオピア航空機事故、昨年10月の墜落事故に類似と専門家

エチオピア航空墜落事故のニュースを受け、米ボーイングに厳しい目が向けられている。同社製737MAX8の墜落事故は5カ月で2回目で、中国とインドネシアの当局は運航停止を命令した。11日の米市場でボーイングの株価は一時13%下げ、2001年9月11日の米同時多発テロ以降で最大の下落となった。

  エチオピア航空302便はアディスアベバからケニアのナイロビに向かって離陸した数分後に墜落し、乗客乗員157人全員が死亡した。同航空は今後通知するまで同型機の運航を停止すると発表。中国当局は国内航空会社が保有する同型機全96機の運航を停止させると決定し、インドネシア航空安全当局も12日からの全面運航停止を明らかにした。

Ethiopian Airlines Nairobi-Bound Flight Crashes Killing All 157 On Board

エチオピア航空302便が3月10日に墜落した現場

Photographer: Jemal Countess/Getty Images

  737MAXはボーイングにとって営業利益のほぼ3分の1を稼ぐ人気機種だが、昨年10月にインドネシアの格安航空会社ライオンエア運航の同型機がジャワ海に墜落して乗客乗員189人が死亡した事故が起きたばかりだった。中国、インドネシアの措置に他国が続く見通しも強まっており、韓国当局は同型機に対する特別査察を開始した。

  欧州当局は米国およびボーイングと連絡を取っているとしつつ、行動に踏み切るには時期尚早だとしている。

  米国時間11日早朝の時間外取引で、ボーイング株は前週末比10%下落。米ゼネラル・エレクトリック(GE)との合弁会社で同型機向けエンジンを製造する仏サフランは、パリ時間午前11時15分時点で1.8%安となっている。

  元商用機パイロットで、インドのチェンナイを拠点に航空安全コンサルタントを務めるモハン・ランガナタン氏は「ボーイング737MAXには危険な設計上の欠陥がある」と指摘。「ライオンエアとエチオピア航空の墜落には間違いなく類似点がある」と述べた。

  世界最大級かつ最も影響力の大きい航空旅行市場の1つである中国での全面的な運航停止はボーイングの信用へのさらなる打撃となるほか、同社の財務上のリスクとなり得る。同社のウェブサイトによると、1月までに引き渡された737MAXの20%が中国の航空会社向け。

  ボーイングのウェブサイトに掲載された1月までのデータによると、中国南方航空には同型機16機が納入されており、そのほかにも34機を発注済み。中国東方航空には13機、中国国際航空には14機が引き渡されている。そのほか海南航空や山東航空などにも納入されている。

Max List

Chinese carriers that have taken deliveries of Boeing's 737 Max planes

Source: Boeing website

Note: Figures are as of January 2019

原題:Boeing Drops Most Since 2001 as Second 737 Crash Grounds Flights(抜粋)

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