ユーロ圏は「失われた10年」に向かっている-日本化を懸念する大合唱
John Ainger-
PIMCO指摘がきっかけ、ソシエテやBofAなどリポート相次ぐ
-
ユーロ圏債券相場のボラティリティーは低迷、説明を日本に求める

Photographer: Krisztian Bocsi / Bloomberg
ユーロ圏の経済と市場の状態を言い表す言葉として、「日本化」が頻繁に使用されている。
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)が先週、ユーロ圏市場が独自の「失われた10年」に向かっていると指摘するリポートを発表したのをきっかけに、これをテーマにした多数のアナリスト調査が相次いだ。ソシエテ・ジェネラルとスタンダード・バンク・グループはそれぞれ、「ユーロ圏の日本化を取引する」と「日本化?」と銘打ったリポートを発表した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの8日のリポートは「欧州=日本は正しい共通認識」という題だった。
これらのリポートからは、欧州のストラテジストらがユーロ圏経済の苦境を説明する際にますます日本に目を向けていることがうかがわれる。ユーロ圏では債券相場のボラティリティーが低迷し、ソブリン債の指標であるドイツ債の利回りがゼロに近づいている。

原題:The Chorus Is Getting Louder: Euro Area Going the Way of Japan(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE