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FRB議長:金利調整急がず、資産圧縮年内終了を議論-ドット見直し

更新日時
  • バランスシートのプランの詳細を「かなり早い時期」に公表する
  • 「忍耐強く、状況の推移を見守るアプローチを採用している」と議長

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は8日、自分と他の米金融政策担当者が、金利の調整を急いでいないと明確に述べる一方、連邦準備制度のバランスシートのプランのさらなる詳細を「かなり早い時期」に公表する意向であることを明らかにした。

Meeting Of The Financial Stability Oversight Council

パウエルFRB議長

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  カリフォルニア州スタンフォードで行ったスピーチでパウエル議長は、雇用者数の伸びが急減速した2月の雇用統計には言及せず、雇用市場の指標は「良好に見える」との認識を示した。

  パウエル議長は「この良好な状況にもかかわらず、ここ数カ月で若干の逆方向の流れをわれわれは目にした」としながらも、「差し迫った政策対応を求めるものは見通しになく、インフレ圧力が落ち着いていることを特に考慮し、連邦公開市場委員会(FOMC)は政策スタンスの変更を検討するに当たり、忍耐強く、状況の推移を見守るアプローチを採用している」と語った。

  パウエル氏はまた、FOMCが「今年中にバランスシート縮小を終了する計画の議論を進めている」とした上で、バランスシートの縮小を停止する水準に関する決定は、銀行準備の需要予測に左右されるとの見通しを示した。

  さらにフォワードガイダンスを巡り、FOMC参加者によるドット・プロット(金利予測分布図)が「時として混乱の元になっている」ことを認め、「付随する混乱に対処する他の手段をわれわれは見いだす必要があるだろう」と発言。見直しの検討を求めたことを明らかにした。

  インフレが目標を下回る時期があることを前提にオーバーシュートを容認する「埋め合わせ戦略」については、「恐らくひときわ注目されるアイデアであり、真剣に耳を傾ける価値があるが、おおむね経験に乏しく、実際にどのような働くか疑問を持つ理由がある」と説明した。

  パウエル氏はスピーチの後の質疑応答で、米国のインフレ率は低位安定し、スラック(たるみ)に過度に反応していないと指摘。その一方で、西欧と中国、米国を例に挙げて過去半年で世界的に景気が減速したと述べ、英国の欧州連合(EU)離脱や通商政策を巡る先行き不透明感を背景に見通しへの下向きリスクが増大したと分析した。

Fed funds rate is lingering toward the top of the central bank's target range

原題:Powell Bolsters Case for Fed Rate Pause as Inflation Stays Muted
Powell: Inflation Is Low, Stable, Doesn’t React Much to Slack(抜粋)

(パウエル議長の発言の詳細を追加して更新します.)
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