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米雇用統計:2月は2万人増、1年余りで最小-時給は伸び加速

更新日時
  • 失業率は3.8%に低下-約50年ぶり低水準に接近
  • 製造業の雇用者数は4000人増、建設業は3万1000人減

2月の米雇用統計では、雇用者数が1年5カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。一方、賃金の伸びは加速し、失業率は低下した。米雇用のエンジンが減速し始めている可能性が示唆された。

キーポイント
  • 非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比2万人増
    • ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値18万人増
    • 前月は31万1000人増(速報値30万4000人増)に上方修正
  • 家計調査に基づく失業率は3.8%に低下-約50年ぶり低水準に接近
  • 平均時給は前年同月比で3.4%増(予想3.3%増)-前月3.1%増
U.S. job growth falters to weakest pace since late 2017

背景

  • 賃金の伸びは加速したものの、雇用者数の大幅な減速で米消費動向を巡る懸念が強まる可能性がある。昨年12月の小売売上高も9年ぶり大幅減だった
  • 世界的に成長が鈍化し、トランプ大統領が導入した減税など財政刺激策の効果も弱まる中、景気拡大は今年減速するとエコノミストらは予想
  • 政策当局者やエコノミストは労働市場に懸念要因があるとの結論に至る前に、あと数カ月は様子を見る可能性がある

エコノミストの見解

ムーディーズ・アナリティクスの金融政策調査責任者ライアン・スイート氏:

  • 「パニックに陥る理由は全くない」と指摘。「数カ月を平均してみると、雇用市場はなお順調だ。景気が緩やかになり始めるのに伴い、雇用の伸びは今年減速するだろう。ただし今後雇用創出のペースが毎月のように2万人ということはあり得ない」と述べた。

詳細

  • 雇用者数が予想を下回るのは、2月としては2011年以来初めて。2万人の伸びは、複数のハリケーンの被害に見舞われた17年9月以来で最小
  • 製造業の雇用者数は4000人増(予想中央値は1万2000人増)
    • 建設業は3万1000人減、小売業は6100人減、教育・ヘルスサービスは4000人増、娯楽・ホスピタリティーは変わらず、プロフェッショナル・ビジネスサービスは4万2000人増
  • 労働参加率は5年ぶり高水準の63.2%で変わらず
  • 平均時給は前月比では0.4%増(予想0.3%増)-前月は0.1%増
  • 民間部門の2月の雇用者数は2万5000人増(予想17万人増)
    • 政府部門は5000人減
  • 週平均労働時間は34.4時間に減少(前月34.5時間)
  • 「U6」と呼ばれる不完全雇用率は7.3%に低下(前月8.1%)
    • U6にはフルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者や、仕事に就きたいとは考えているものの積極的に職探しをしていない人が含まれる

  統計の詳細は表をご覧下さい。

原題:U.S. Hiring Plunges to 20,000 as Wage Gains Top Estimates (3)(抜粋)

(統計の詳細を追加し、更新します.)
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