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ドラギ総裁のさよならギフト、市場は不満-「不十分」か「出尽くし」か

  • 「追加の景気刺激を目指すなら、これは不十分だ」-ABNアムロ
  • 「状況が悪化したらECBにどれだけ選択肢が残されているだろう」

10月末で退任する欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の最新かつ恐らく最後の景気てこ入れ策は、残念ながら十分ではない可能性がある。

  ECBは7日、長期リファイナンスオペを再開すると発表したほか、2020年に入るまでは政策金利を引き上げないと約束した。しかし投資家やエコノミストから評価する声があまり聞かれない。

  ABNアムロのエコノミスト、ニック・コーニス氏は、「追加の景気刺激を目指すなら、これは不十分だ」とし、「ECBはフォワードガイダンスで金利据え置きを約束する期間をさらに先まで延ばさなければならないかもしれない。債券購入プログラム再開のような、それ以上の行動を取らざるを得なくなるリスクも高まっている」と述べた。

記者会見するドラギ総裁

(出典:ブルームバーグ)

  ECBは最新の経済予測で2019年の成長率予想を大きく引き下げた。見通し悪化が続く中でドラギ総裁が市場の期待以上の対応を打ち出すよう追い込まれたと、事情に詳しい関係者は話す。

  アヨンド・マーケッツのチーフトレーダー、ジョーダン・ヒスコット氏はECBの決定について、「ハト派どころではない」と論評し、「現段階でもしも状況が悪化したら、効果的な緩和策としてECBにどれだけの選択肢が残されているだろうか。私には分からない」と語った。

European bank stocks fell after the ECB's surprise announcement

原題:Draghi’s Goodbye Present Received With Disappointment by Markets(抜粋)

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