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短期金利が軒並み上昇、10連休巡る資金繰り影響ーレポ3年ぶり高水準

短期金融市場ではレポ取引を中心に金利が軒並み上昇している。金融機関がゴールデンウイーク(GW)の10連休に伴う資金繰りを調整するため、短期国債(TB)などの担保確保に動いたことで、足元で資金手当ての圧力が強まっているとみられている。

  東京レポレートのトムネクスト物は8日、マイナス0.006%と2016年3月以来の高水準を記録。同日に実施されたTB3カ月物の入札では、落札利回りが昨年9月以来の水準まで上昇し、レポ金利の動向が反映される形となった。7日には無担保コール翌日物の加重平均金利がマイナス0.029%と、18年1月以来の水準まで上昇していた。

  銀行がGWをまたぐ資金を調整して日銀当座預金残高のマイナス金利のペナルティーを回避するためには、同様の期間をカバーするTBなどの担保を先に確保した方が資金繰りを進めやすい。余剰資金を極力抑えて担保となるTBの資金手当てをレポ市場で進めているため、金利上昇につながっている可能性がある。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニア・マーケットエコノミストは、「銀行などが10連休に向けた担保確保で短国を買い、その資金手当ての需要が強まっている。レポで運用側の金融機関の資金放出が減っている影響もあるようだ」と指摘した上で、「資金調達をコール市場にシフトする動きもあるようだ」と言う。

無担保コール翌日物金利と東京レポレートの推移

  セントラル短資総合企画部の佐藤健司係長は、「まず担保を確保し、それをもとに資金を調整する傾向があり、今年は10連休に向けて前もってTBを確保する意識が高まった」と指摘する。
  
  日銀は8日午後の金融調節で、ゼロ%の固定金利方式の共通担保資金供給オペを2本実施した。通知額は11日~12日の翌日物が2兆円、11日~25日の2週間物が1兆5000億円。翌日物2兆円に対する応札額はゼロだった。2週間物1兆5000億円には4781億円の応札が集まり全額落札された。

  セントラル短資の佐藤氏は、「この日は足元のGCレポ取引が一時ゼロ%まで上昇したため、日銀はこれ以上の上昇は許さないという姿勢を示すために翌日物のオペを実施したのだろう」と言う。

  一方、三菱モルガンの六車氏は、「プラス金利になれば日銀も放置できず、国債買い現先オペを実施する可能性がある」と指摘し、「日本固有のカレンダー要因や金融機関の資金繰りなどの影響で、イールドカーブコントロールから見て明らかにおかしい金利の動きには対応するだろう」とみている。

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