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債券上昇、世界景気懸念でリスク回避強まるー利回り曲線はフラット化

更新日時

債券相場は上昇。欧州中央銀行(ECB)の経済見通し下方修正や弱い中国の貿易統計を受けて、世界景気の先行き不透明感が強まり、リスク回避の買いが優勢となった。超長期債を中心に買いが入り、利回り曲線はフラット(へいたん)化した。

  • 新発20年物167回債利回りは0.395%と、日本相互証券の前日午後3時の参照値より3ベーシスポイント(bp)低い0.395%と、2月22日以来の水準まで低下。新発40年物11回債利回りは一時0.645%と2週間ぶり低水準
  • 新発10年物353回債利回りは2bp低いマイナス0.035%と、2月27日以来の水準
  • 長期国債先物3月物の終値は前日比16銭高の152円79銭。一時152円83銭まで上昇

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト
  • ECBの経済見通し引き下げで世界的に景気減速懸念が強まり、中国の指標内容も弱かったことでリスクオフの流れが加速
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)も含め、世界的に中央銀行のベクトルが緩和方向にシフトする感がある中で、日本銀行は大きく買い入れ減額に動きにくくなった
  • 年度末に向けてキャッシュつぶしニーズが一部で残る中、超長期債しか買えない投資家が多く、外部環境と需給両面のサポート材料で利回り曲線は一段のフラット化(平たん)を試す余地がある

背景

  • 東京株式相場は大幅安。日経平均株価の終値は前日比2%安の2万1025円56銭。ドル・円相場は一時1ドル=111円台を割り込み、2月28日以来の水準までドル安・円高が進行
  • 中国:2月の輸出入は共に減少-貿易摩擦や春節で
  • ECB、新たな長期オペ開始へ-金利は少なくとも19年末まで据え置く

日銀買い入れオペ

  • 対象は残存期間1年以下と1年超5年以下。買い入れ額は据え置き。各ゾーンの応札倍率は前回から上昇
  • 三井住友トラストAMの押久保氏
    • 倍率が上昇しており、需給が緩んでいる印象で、中期ゾーンにとっては弱い材料になった
  • 参照:過去のオペ結果

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.145%-0.155%ー0.035%0.395%0.580%0.650%
前日比+0.5bp-0.5bp-2.0bp-3.0bpー3.5bp-4.0bp
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