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Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

欧州の資金洗浄問題、当局の重い腰浮き彫りに-報告受けても反応鈍く

  • INGは10年前、不審な口座の存在を報告も当局は調査打ち切り
  • オーストリア、洗浄助けたと弁護士が自ら報告ー調査完了せず
A ING Groep NV lion logo sits illuminated outside the lender's Acanthus headquarter building complex in Amsterdam, Netherlands, on Monday, Jan. 29, 2018. The Dutch bank reports full year earnings on Jan. 31.
Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

オランダの銀行、INGグループはロシアのマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑の輪に加えられる10年も前に、複数の不審な口座の存在をベルギー当局に報告していた。

  INGの報告を受けて当局は調査を行い、結果はリトアニアの検察当局に共有されたが、犯罪行為が資金源だとの証拠がないとして、調査は2013年までに打ち切られた。リトアニアの銀行は、西側諸国に不正資金を流出させるパイプ役を果たしたとされている。

  組織犯罪と汚職報道プロジェクト(OCCRP)によると、オーストリアでは弁護士が自ら、ロシアの巨額資金洗浄を手助けしたことを明らかにしたが、同国の検察当局は捜査を終了した。OCCRPが今週明らかにした大規模な資金洗浄によれば、ペーパーカンパニーを使った複雑なネットワークを通じて2006年から13年にかけ、約50億ドル(約5586億円)が洗浄された。

  欧州では異なるシステムや規制が絡み合っており、これが資金洗浄の取り締まりを妨げた。また犯罪捜査を担う中心的な組織もない。

  英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のハワード・デービーズ会長は、「ユーロ圏では、資金洗浄の取り締まりや対策を中央に集約したシステムが理にかなうだろう」と述べ、「3-4年以内にユーロ圏で反資金洗浄の監督組織ができるとみている」と話した。

原題:Europe’s Dirty Money Was Flagged for Years, But Little Happened(抜粋)

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