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超長期債が上昇、30年入札を無事通過でフラット化進むー株安・円高も

更新日時

債券市場では超長期債相場が上昇。株式相場の下落や円高・ドル安に加えて、財務省がこの日に実施した30年債入札を順調に終えたことで買い安心感が広がり、利回り曲線はフラット(へいたん)化が進んだ。

  • 新発20年物167回債利回りは、日本相互証券の前日午後3時の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)低い0.425%と2月28日以来の低水準。新発30年物61回債利回りは0.615%、新発40年物11回債利回りは0.69%と、ともに約1週間ぶりの水準に低下
  • 長期国債先物3月物の終値は前日比1銭高の152円63銭。午後に入って152円67銭まで上昇した後、伸び悩み

市場関係者の見方

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
  • みずほフィナンシャルグループの巨額損失計上もあって株価の上値が重く、債券を売るのはしんどい。償還資金も入ってくるので30年債利回りは0.6%程度までじりじり低下か
  • 30年債利回りは0.6-0.65%が自然体。ボラティリティーが低いので業者も在庫を持ちやすく、外部環境や需給面からは売りにくい
  • 世界経済の減速懸念は根強いが相場に織り込み済みでもある上、米中の貿易交渉で何らかの進展が伝わると債券には売り材料となるので、金利が一本調子に下がる状況ではない

30年債入札

  • 最低落札価格は101円90銭、市場予想と一致
  • 応札倍率は4.56倍に低下、テールは7銭にやや拡大
  • パインブリッジの松川氏
    • 事前には応札が少ないのではないかとの懸念も出ていたが、案分比率も薄く、やや強めの結果だった
    • 最終投資家からの買いは強烈というほどではないが、ある程度は入ったようだ
  • 備考:過去の30年債入札の結果一覧

背景

  • 日経平均株価は前日比0.7%安の2万1456円01銭で引け
  • 円相場は一時1ドル=111円台半ばと約1週間ぶりの円高・ドル安水準
  • 米10年国債利回りは時間外取引で2.68%台に低下

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.150%-0.150%-0.010%0.425%0.615%0.690%
前日比 横ばい 横ばい 横ばい-1.5bp-1.0bp-1.5bp
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