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Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg
Cojp

OECD、世界経済見通しを再び下方修正-政策の不確実性や貿易摩擦

  • 世界の成長率見通しを3.5%から3.3%に引き下げ
  • 欧州の減速は特に急激、新たな措置の導入を-OECD

世界経済は貿易摩擦と政治的不確実性から予想される以上に苦戦しており、特に欧州の見通しを曇らせている。経済協力開発機構(OECD)が6日公表した報告書でこう指摘した。

  OECDが昨年11月に見通しを下方修正して以来、世界の主要国経済にとって良い方向に進んでいることはほとんどない。ユーロ圏と中国の景気の弱さは一段と根強いものと判明しつつあり、貿易の伸びは急減速し、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不確実性も続いている。

  さらなる貿易障壁や英国の合意なきEU離脱、債務増大による金融の脆弱(ぜいじゃく)性などリスクが積み上がる中、状況はむしろ悪化する恐れがある。イタリア経済は2013年以降で初めて通年で縮小する可能性もある。

  OECDは「世界的な景気拡大は勢いを失い続けている」とし、20カ国・地域(G20)のほとんどについて経済見通しを下方修正。「下振れリスクが現実になったり影響したりした場合、経済成長はさらに弱まりかねない」と分析した。

Downgrades Galore

The OECD slashes forecasts for 2019 growth in advanced economies

Source: Organization for Economic Cooperation and Development

  経済状況はユーロ圏で特に深刻で、OECDは今年の成長率見通しを1.8%から1%に下方修正した。欧州中央銀行(ECB)は今週フランクフルトで政策委員会を開くが、OECDは同中銀が利上げの先送りと銀行の資金繰り改善に向けた新たな措置を実施する可能性について示唆すべきだと指摘した。

  米経済見通しも若干引き下げられ、英国の19年成長率見通しは1.4%から0.8%に下方修正された。ドイツは1.6%から0.7%に修正された。

  OECDは英国のEU離脱を持続する脅威の一つと位置付けた。英国が合意を確保しなければ、短期的なリセッション(景気後退)のリスクが見込まれ、他国にも「相当大きな悪影響」が及びかねないと予想した。

Grim Outlook

The OECD lowers 2019 economic growth predictions for most emerging markets

Source: Organization for Economic Cooperation and Development

  中国も懸念要因で、同国経済が急減速すれば「世界の成長と貿易に著しい悪影響が及ぶ」とOECDは指摘。中国の成長率は19年の6.2%から20年には6%に低下すると見込む。OECDの予想は中国が新たな経済成長目標を6-6.5%と発表する前に準備された。

原題:OECD Cuts Global Outlook Again and Warns Worse May Be Ahead(抜粋)

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