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元日産会長ゴーン被告が保釈、拘置所を出る-保証金10億円納付

更新日時
  • 帽子やマスクで変装したゴーン被告は午後4時半ごろ拘置所を後に
  • 勾留100日超は旧ライブドアの堀江元社長を上回る-長期拘束に批判

会社法違反(特別背任)の罪などで起訴された日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が6日、保証金の10億円を納付して保釈され、東京拘置所(葛飾区)から出た。昨年11月の逮捕以来、勾留期間は100日以上に及んだ。

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東京拘置所を出るゴーン被告

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  ゴーン被告の弁護人が明らかにした。ブルームバーグテレビは同日午後4時半ごろ、ゴーン被告が複数の関係者に囲まれ、拘置所を出て軽ワゴン車に乗り込む姿を放映した。ゴーン被告は紺色の作業着に身を包み、帽子をかぶってマスクをつけていた。同日中の記者会見は開かれないという。

  東京地裁によると、ゴーン被告から同日付で保釈保証金10億円が現金で納付されたという。同地裁は5日、ゴーン被告の保釈を認める決定を出した。これに対して検察は準抗告したが地裁に棄却されていた。これまで弁護側による保釈請求は2回却下されていたが、新たに弁護人となった弘中惇一郎弁護士らが2月28日に出していた請求が認められる形となった。

  ゴーン被告は保釈に先立ち、家族を通じて発表した声明で、「私は無実であり、こうした事実無根で根も葉もない告発に対し、公正な裁判で徹底的に潔白を主張することを固く決意している」と表明していた。

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東京拘置所前

Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

  昨年11月19日に東京地検に逮捕されたゴーン被告は3つの事件で起訴されている。今日保釈されれば逮捕日を含めて108日目となり、勾留期間は2006年に証券取引法(現金融商品取引法)違反の罪で起訴された旧ライブドアの堀江貴文元社長(刑期を満了)を上回ることになる。

  地裁によると、国内の住居制限や海外渡航禁止のほか証拠隠滅や逃亡を防ぐための条件が付けられた。弘中弁護士は今回は保釈後の証拠隠滅や逃亡が疑われないよう、監視カメラを設置など外部との接触を断つ仕組みを提案。「説得力のある保釈申請」を心がけたとした。

  海外から長期拘束に対する批判が出ていたほか、ゴーン被告の家族も国連の作業部会に対し、同被告の長期勾留は基本的人権を侵害するものとして保釈への支援を求める方針を示していた。

  刑事法に詳しい大槻展子弁護士は、ゴーン被告を監視するためのカメラ設置などは非常に珍しい措置だとし、地裁の判断に影響を与えたのではないかという。保釈されれば情報を収集したり、弁護団とのコミュニケーションも取ったりしやすくなるなど弁護面では間違いなく有利になると述べた。

ゴーン前会長逮捕からの経緯
<2018年>
  • 11月19日 11年3月期から5年間の役員報酬を有価証券報告書に過少記載したとして金融商品取引法違反の疑いで東京地検がゴーン前会長とグレッグ・ケリー前代表取締役を逮捕
  • 22日 日産が臨時取締役会を開きゴーン容疑者の代表権と会長職、ケリー容疑者の代表権を解くことを決定
  • 30日 両容疑者の勾留期間の12月10日までの延長を東京地裁が認める
  • 12月10日 東京地検が両容疑者を金商法違反の罪で起訴、18年3月期までの3年間についても同法違反の疑いで再逮捕
  • 20日 東京地検による両被告の再逮捕による勾留期間の延長請求を東京地裁が却下
  • 21日 東京地検がゴーン被告を会社法違反(特別背任)の疑いで3度目の逮捕
  • 25日 東京地裁がケリー被告の保釈を許可、東京拘置所から出る
  • 31日 東京地検によるゴーン被告の3度目の逮捕に関する勾留延長請求を東京地裁が認める
<2019年>
  • 1月4日 ゴーン被告が勾留理由の開示を東京地裁に請求
  • 8日 ゴーン被告が勾留理由開示請求で出廷し無実を主張
  • 11日 東京地検がゴーン被告を特別背任罪で追起訴、ゴーン、ケリー両被告と法人としての日産を金商法違反の罪でも追起訴
  • 同日 ゴーン被告の最初の保釈請求を地裁が却下
  • 18日 ゴーン被告の弁護人が2度目の保釈請求(後に却下)
  • 23日 ゴーン被告が仏ルノーの会長・CEOを辞任
  • 24日 日産がゴーン被告の取締役解任などを目的とする臨時株主総会の4月開催を決定
  • 30日 ゴーン被告が日経新聞のインタビューに応じる
  • 2月13日 ゴーン被告の逮捕以来、弁護を担当してきた大鶴基成弁護士が辞任、弘中弁護士が新たな担当に
  • 28日 弘中弁護士らがゴーン被告の保釈請求、検察が弁護側に証拠の一部を開示
  • 3月4日 弘中弁護士が会見、ゴーン被告が早期に保釈される可能性や無罪判決への自信を語る
  • 5日 東京地裁がゴーン被告の保釈を認め、検察側の準抗告も却下
  • 6日 ゴーン被告が勾留先の東京拘置所から保釈
(保釈時のゴーン被告の様子などを追加して更新します.)
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