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Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

トランプ氏が仕掛けた貿易戦争、米経済が敗者との兆候広がる

  • 今までのところは米経済が差し引きすると敗者になっている兆候
  • トランプ関税のコストの大半を米消費者が負担している
A cargo ship leaves the Port of Oakland in Oakland, California, U.S., on Tuesday, July 17, 2018. The U.S. Census Bureau is scheduled to release trade balance figures on August 3.
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

トランプ米大統領は、貿易戦争に勝利していると日頃から主張している。だが今までのところは、米経済が差し引きすると敗者になっている兆候が広がっている。

  週末に発表された2つの論文では、貿易研究で第一人者のエコノミストらはトランプ氏の関税について、世界大恐慌を悪化させた原因とされる1930年の関税法「スムート・ホーリー法」以降で最も大きな影響を与えている貿易の実験だと指摘。また、トランプ氏の関税が米経済に及ぼす初期コストは何十億ドルにも上り、その大半を米消費者が負担しているとの見方を示した。

   ニューヨーク連銀とプリンストン大学、コロンビア大学のエコノミストが2日公表した調査では、トランプ氏が中国からの輸入品約2500億ドル(約28兆円)に昨年課した関税が、米企業と消費者に月間約30億ドルの追加税金費用、企業にはさらに14億ドルの死荷重損失(課税に伴う超過負担)をもたらしていることが分かった。

  また、3日に公表された別の論文では、世界銀行の元チーフエコノミスト、ピネロピ・ゴールドバーグ氏らエコノミスト4人は、輸入コスト増加に伴う米経済の年間損失が688億ドルと、国内総生産(GDP)の約0.4%に相当するとの見方を示した。

原題:Evidence Grows That Trump’s Trade Wars Are Hitting U.S. Economy(抜粋)

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