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中国:拘束中のカナダ人2人がスパイ活動で共謀と主張-再び報復か

  • カナダが華為CFO巡る米国の要請で手続き開始を決定したばかり
  • 中国が恣意的な拘束を続けることは残念-トルドー加首相

中国はカナダでの華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)幹部逮捕後に拘束したカナダ人2人について、スパイ活動で共謀していたと主張し始めた。

  中国共産党中央政法委員会が運営するニュースポータルサイトは4日、 カナダの外交活動に関与していたことのあるマイケル・コブリグ氏が非営利のシンクタンク、国際危機グループ(ICG)のために働きながら、スパイ活動と国家機密窃盗に関与し中国の法律に「著しく違反」したと伝えた。その上で、北朝鮮旅行の事業を手掛けるマイケル・スパバ氏はコブリグ氏の主な連絡先で、情報がスパバ氏に渡されていたとしている。

Huawei Chief Financial Officer Meng Wanzhou Out On Bail

バンクーバーの自宅を出る華為の孟CFO(1月10日)

写真家:Ben Nelms / Bloomberg

  カナダ当局は昨年12月1日、対イラン制裁違反を主張する米国の要請に基づき、華為の孟晩舟最高財務責任者(CFO)をバンクーバーで逮捕。中国は同月10日に本土内でコブリグ、スパバ両氏を拘束。華為創業者の娘である孟CFO逮捕に対する中国側の報復だと専門家らはみている。

  米国への身柄引き渡しについて審理されることが決まった孟CFOがバンクーバーの豪華な自宅で監視下に置かれているのに対し、カナダ人2人は中国の不透明な司法制度の下での拘束が続いており、カナダ当局側は散発的にしか2人との面談が許されていない。

  カナダ人2人を巡っては、昨年の拘束の際と同様、今回の党中央政法委サイト「中国長安網」による報道のタイミングが孟CFOの事件との関連を示唆している。

  カナダ司法省は今月1日、孟CFOの引き渡しを求める米国の要請について正式に手続きを開始すると発表。手続き完了までには数年を要する見込み。孟CFOは同日、損害賠償などを求めてカナダ当局を相手取り民事訴訟を起こした。通常の検問だと偽って同CFOを不当に拘束し、逮捕状に基づく正式な逮捕を意図的に遅らせたと主張している。

  カナダのトルドー首相は4日、「中国が取っている立場を非常に懸念している」と表明。「中国がこうした恣意(しい)的な拘束を続けることは残念だ」とし、2人のカナダ人を支え続けると記者団に明言した。

原題:China Accuses Canadians of Spying Amid Huawei Extradition Case(抜粋)

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