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長期金利はゼロ%に上昇、リスクオンや明日の10年入札警戒で売り優勢

更新日時

債券相場は下落。長期金利は約1カ月ぶりにゼロ%に上昇した。米国と中国の通商交渉に関する楽観論を背景とした株式相場の上昇や円安進行に加えて、日本銀行の国債買い入れオペを巡る不透明感、5日に行われる10年債入札への警戒感も売り材料となった。

  • 新発10年物353回債利回りは、日本相互証券の前週末午後3時の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)上昇のゼロ%と1月31日以来の高水準
  • 長期国債先物3月物の終値は前週末比14銭安の152円51銭。一時は152円50銭と約1カ月ぶり水準まで下落

市場関係者の見方

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
  • 週明けは米中貿易交渉の進展期待という新たな材料が加わり、前提が少し変わった
  • 米欧長期金利の上昇も円債には逆風、今は強気になれる材料の方が乏しい
  • 日銀が3月の国債買い入れオペ運営方針で残存期間5年超10年以下の減額を示唆したことで、明日の10年債入札が懸念されている
  • 当分は様子見で10年金利がプラス圏に入ったところで押し目を探すという状態
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト
  • 長期金利がゼロ%に上昇したのは、10年債入札への警戒意識と残存5ー10年オペの回数減少の二つの要因
  • 6日の日銀オペの金額が不透明なままで10年入札を迎えるということで、ただでさえ不安がある中でマイナス利回りだと投資家需要も限られる可能性があるので大丈夫かというのは意識されていた
  • そういう動きが今日のここまでの金利上昇につながったのだろう。10年入札はゼロ%だとまだ厳しいかもしれない。少なくとも今週は金利上振れの方の時間帯か

日銀オペ

  • 残存1年超5年以下と10年超が対象。買い入れ額は各ゾーンで前回から据え置き
  • 応札倍率は1-5年が前回から低下した一方、10年超は上昇。超長期債の売り圧力の強さが示された
  • SMBC日興の竹山氏
    • 超長期ゾーンのオペ結果は若干弱めで、売り需要が結構あったとみられる
  • 備考:過去のオペ結果一覧

背景

新発国債利回り(午後3時半時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.150%-0.150%0.000%0.445%0.635%0.715%
前週末比 横ばい+0.5bp+1.5bp+1.5bp+1.5bp+1.5bp
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