トランプ大統領がドルは強過ぎると発言、パウエルFRB議長を批判
Alyza Sebenius-
名指しは避けつつもパウエル議長を「利上げを好む」人物と指摘
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引き締めがなければ「若干のドル安につながる」とも演説で発言

トランプ大統領
Photographer: Tasos Katopodis/Getty Images North Americaトランプ米大統領は2日、ドル相場は強過ぎると述べるとともに、名指しはしなかったものの、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を「利上げを好む」人物として批判した。
メリーランド州ナショナルハーバーで開かれた保守派組織「保守政治活動協議会」の会議で広範な話題について演説したトランプ大統領は、米金融当局の動きにもかかわらず、米経済は好調に推移していると指摘した。
大統領は「私は強いドルを好むが、米国に素晴らしく作用するドルが望ましいと考え、米国が他国とビジネスを行うことができなくなるほどの強過ぎるドルは望んでいない」と語った。
トランプ大統領はパウエル議長の名前を直接挙げることはなかったものの、「FRBの利上げを好むジェントルマン」として言及。「FRBには量的引き締めを愛し、非常に強いドルを好むジェントルマンがいる」と話した。
その上で大統領は「基本的にインフレはない」とし、金利がかつての水準に据え置かれ、量的引き締めが行われることがなければ、「若干のドル安につながることを想像できないか」と論じた。

保守政治活動協議会で演説するトランプ大統領(3月2日)
写真家:Tasos Katopodis /ゲッティイメージズ
原題:Trump Says Dollar Too Strong, Swipes at Fed for Rate Hikes (1)(抜粋)
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