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ヘッジファンド踏ん張る-10兆ドルの相場上昇に背を向け株敬遠

  • 個別銘柄の下落を見込むばかりでなく、市場全体の値上がりにも疑問
  • 経済のファンダメンタルズは相場上昇と相いれぬようだ-コナーズ氏

ヘッジファンドや他の投機家で構成される「ファストマネー」は、クリスマス以降の株式市場の10兆ドル(約1117兆円)規模の上昇に背を向ける。

  クレディ・スイス・グループのプライムブローカレッジ・プラットフォームを利用しているロングショート戦略のヘッジファンドは、過去2週間に株式へのネットエクスポージャーを減らした上に、ショートを積み上げた。

  個別銘柄の下落を見込むばかりでなく、市場全体の値上がりにも疑問を抱いている。昨年10-12月期の急落の中でポジションを減らした後、ヘッジファンドのグロスのポジションは昨年のピークを下回ったままだ。ロングショート戦略のファンドで13%、クオンツファンドで22%低下している。

Gung-No

Hedge funds' equity exposure is far from its peak despite 2019's rally

Source: CS Prime Services Risk Advisory

  システミック取引のトレーダーらも、株式市場に再参入しても安全だという青信号を待って待機中だ。CTA(コモディティー・トレーディング・アドバイザー)と呼ばれるトレンド追随のクオンツファンドは2月に米株先物のロングポジションを増やしていない。CTAのリターンをS&P500種株価指数と比較したデータが示唆した。

  ヘッジファンド運用者らは景気循環株やレバレッジの高い銘柄、個別の小型株など比較的リスクが高めの幾つかの銘柄を買い、相場上昇に寄与したものの、市場全体に対しては引き続き慎重だと、クレディ・スイスのリスクアドバイザリー世界責任者、マーク・コナーズ氏が述べた。経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は相場上昇と相いれないように見えるし、テクノロジー株などヘッジファンドが好むセクターはもはや相場をけん引していないと同氏は指摘した。

Trend-following quants haven't been adding U.S. equity exposure

  株式敬遠の結果は今年のパフォーマンスに表れている。ヘッジファンド・リサーチのHFRX株式ヘッジ指数は今年5%上昇、SG・CTA指数は約1%下落だ。一方、MSCIワールド指数は11%近い上昇となっている。

Hedge fund and CTA performance has lagged the market

原題:Hedge-Fund Resistance Hardens as $10 Trillion Stock Rally Builds(抜粋)

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