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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米金融当局の「辛抱強い」アプローチ、リスクとインフレ動向次第

  • パウエル議長とクラリダ副議長が3月のFOMCに向け方向性提示
  • 次の金利の動き、主にインフレ指標に左右されるとの姿勢が鮮明に
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C., U.S., on Monday, Aug. 13, 2018. Federal Reserve officials left U.S. interest rates unchanged in August and stuck with a plan to gradually lift borrowing costs amid strong growth that backs bets for a hike in September.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)の正副議長が2月28日までの3日間に議会証言や講演などで相次ぎ発言した。米経済は良好な状態にあるとした上で、追加利上げを行うかどうかは今後発表されるデータによって、見通しへのリスクが緩和されるかどうかに左右されるとの方針を示した。

  FRBのパウエル議長とクラリダ副議長は3月開催予定の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、議論の方向性を提示した形。TDセキュリティーズの米国担当チーフマクロストラテジスト、マイケル・ハンソン氏は「金融当局の基本的な見通しは堅調だが、リスクは下方に傾いているというのが明確な論旨だ」と述べた。

  金融当局は今月のFOMC終了後、最新の経済予測を公表する。米国内総生産(GDP)伸び率見通しが下方修正され、2019年の利上げ回数の予想も引き下げられる可能性が濃厚となっている。昨年12月の前回予測では、19年の利上げ回数は2回と見込まれていた。

  FOMC参加者がこのところしきりに口にしている新たな文言は「辛抱強い」だ。この文言は1月のFOMC声明で使われ、パウエル議長は2月26、27両日の議会証言でその意味をさらに詳しく説明した。

  パウエル、クラリダ両氏の今週の発言で鮮明となったのは、主要政策金利が低過ぎるのか高過ぎるのかの判断はインフレ指標次第とし、金利を引き続き引き上げていくかどうかについては、強い確信はないという実態だ。

  UBSセキュリティーズのエグゼクティブディレクター、ロバート・マーティン氏は「景気抑制的な領域にどれだけ近づいているかに関する当局者の判断はインフレ動向次第であり、データに基づいて立ち位置を知りたい考えだ」と語った。

原題:Fed ‘Patient’ Approach Hinges on Risks and Slow-Moving Inflation(抜粋)

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