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ブリヂストン:社債発行は4月に、最大2000億円-続く大型案件

更新日時
  • 国内主要証券などに具体的な起債案を要請済み-来週にも主幹事指名
  • 5、7、10年中心の複数本立て-4月にも武田薬は最大5000億円

ブリヂストンは最大2000億円の社債を4月に起債する準備を進めている。武田薬品工業を含めて新年度の起債市場で大型案件が続くことになる。

  事情に詳しい複数の関係者によるとブリヂストンは、国内主要証券などに具体的な起債企画案を要請済みで、早ければ来週に主幹事を指名する。年限は5、7、10年を中心とする複数本立てで詳細は主幹事と詰める。来年度の新規投資マネーを取り込んで、設備資金や自社株買い資金を調達する。上限2000億円の起債自体は2月15日に発表しており、起債時期が今回明らかになった。

需給は改善傾向に

  昨秋以降の長期金利低下で拡大していた日本企業の社債スプレッドは一服している。金利低下局面の利益確定売りで保有債が減った投資家は買いに転じ始めており、需給は改善傾向にある。こうした中で新規マネーが流入する時期を捉えてブリヂストンは大型調達をして、資本効率と企業価値の向上を図る。4月以降には武田薬が最大5000億円の劣後(ハイブリッド)債を発行予定だ。

  ある投資家はブリヂストンの大型債について、優良企業でクレジットに問題はなく前向きに検討していると話した。発行額に見合った条件で早いタイミングで起債してもらえると武田薬と合わせてある程度残高が積み上がるため助かると述べた。ある関係者はマイナス金利政策導入以降、投資家は残高の積み遅れを嫌気して前倒しで投資する傾向を強めており、第1四半期の起債を狙う企業が増えていると指摘した。

高格付け

  ピクテ投信投資顧問の糸島孝俊ストラテジストは、社債発行で自己株取得資金を調達することは、一般的に有利子負債の節税効果分の企業価値向上効果があり米国などでは一般的な手法だと評価した。その上で「低金利環境によって高格付け企業が低利率で資金調達が可能になっており、有効な手段だと思う」と語った。

  ブリヂストン広報部広報第1課の谷口雅司・課長は起債時期や年限について「コメントを差し控える」と述べた。

  新発債の条件決定では流通実勢が参考にされる。過去6カ月でブリヂストン債は37件取引され、31件が2月19日以降に集中している。約定利率は残存5年程度で0.13%、残存8年程度で0.220ー0.235%だった。複数の市場関係者は、このレートを通じて新発債の引き受け可能水準や投資家目線を探っていると指摘する。ブリヂストンの格付けは格付投資情報センターがAA、日本格付研究所はAA+と高い。

  ブリヂストンは2月15日、今期(2019年12月期)営業利益が4100億円と前期比で1.8%増加する予想を示した。市場予想は下回る。同時に2000億円を上限とする自社株買いを発表、市場はこれを好感して翌営業日の株価終値は4.9%高の4402円だった。現在も4400円台を維持している。

(第7段落以降に流通実勢や株価動向について追加して更新します.)
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