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Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

日銀の国債買いオペ方針、3月も変更なしが有力ー5ー10年減額予想も

The Bank of Japan (BOJ) headquarters stand in Tokyo, Japan.
Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

日本銀行が28日午後5時に公表する3月の国債買い入れオペの運営方針について、全年限で購入額や実施頻度ともに1、2月に続いて変更がないとの見方が有力だ。今月12日には利回り曲線のフラット(平たん)化進展への対応で残存10年超25年以下が減額されたが、買い入れ額はレンジの中央付近に収まっており、金利低下も一段落しているためだ。一方、4月からの国債発行額の減額をにらみ、残存5年超10年以下のレンジ下げや回数減などを予想する声もある。

市場参加者の見方

◎みずほ証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジスト
  • 据え置きがメインシナリオ。過去2カ月の減額見送りは為替中心の外部環境を意識したものではなく、月末計画での継続的なオペ減額示唆のトレンド自体が一巡したことを示している可能性
  • 10ー25年は12日に減額されたが、オファー額は2月予告レンジの中心付近で、下方シフトの必要に迫られている状況ではない
  • 仮に減額示唆が行われるとすれば5ー10年が有力と考える。月当たりのオファー回数が5 回ということもあり、オファー回数が削減された上で、予告レンジがやや引き上げられる措置が有力と考えられる
◎野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト
  • 今月最後の27日の日銀買い入れオペで5ー10年の減額がなかったので、3月方針も据え置きの可能性が高いとみている
  • オペ方針の発表が、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演の直前となるほか、FRBだけでなく、欧州中央銀行(ECB)もハト派化している中では、日銀としては積極的には減額方向に動きにくい
◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト
  • 金利水準の低下一服などを踏まえ、今回も買い入れ頻度や金額レンジに変更はないと予想
  • 市場参加者の中には、4月からの発行減額等を見据えた5ー10年の回数減少など減額観測があり、据え置きが発表されたら一時的には買いが出る可能性がある
  • しかし、3 月中のオペでの買い入れ額の引き下げは十分想定されるので、そうした買いが続くことはないとみている
◎BNPパリバ証券の井川雄亮債券ストラテジスト
  • 5-10年の買い入れ金額のレンジ上限を6000億円から5500億円に引き下げると予想
  • 現在のレンジは3000億円~6000億円で、中央値は4500億円。上限を500億円引き下げるとレンジ中央値は4250億円、現行の金額4300億円に合わせるという意味合いを持つ一方で、減額するというメッセージを伝えるとも捉えることができる
  • レンジが据え置きとなるのであれば3月中どころか、発行減額がされる4月以降も減額の可能性がないと捉えられ、金利は再度低下しよう

2月の買い入れ実施状況(金額は億円、程度)

回数購入額レンジ(中央値)直近の
オペ額
1年超3年以下 42500~4500(3500) 3500
3年超5年以下 43000~5500(4250) 4000
5年超10年以下 53000~6000(4500) 4300
10年超25年以下 41500~2500(2000) 1800
25年超 4 100~1000( 550)  500
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