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第一生命:オルタナ運用で金利収益、外債はキャピタルゲイン狙い

更新日時
  • オルタナティブ投資部を新設、運用企画部と株式部の機能を移管へ
  • オープン外債より金利低下でキャピタルゲイン狙えるヘッジ外債

第一生命保険は、金利低下で債券運用での金利収入獲得が難しくなるなか、オルタナティブ投資で収益向上を図っている。債券価格の上昇によるキャピタル収益も合わせたトータルリターン獲得を目指し、外国債券中心の資産配分は続ける方針だ。

  綱孝裕運用企画室長はインタビューで、超低金利下での債券運用では「インカムゲインはどうしてもギブアップせざるを得ない」と語った。景気減速が懸念される中、全般的に金利は低下しやすいとみている。流動性は低いが安定的に金利収入の得られる、不動産、プロジェクトファイナンス、実物資産などのオルタナティブ投資で金利収入を補っているという。

第一生命の資産構成

合計35兆3000億円

出所:第一生命保険(2018年12月末)

  オルタナティブ投資は現状の投入金額を維持し残高純増を目指す。現在の運用残高は全体の5%未満だが、金融緩和で投資家の資金が流入し過熱感は増しており「1件1件見極めないといけない」という。そのため、4月にはオルタナティブ投資部を新設しこれまで運用企画部と株式部が担っていた機能を移管し体制を強化する。
  
  債券運用では、日本国債に回帰せずに「ヘッジ付き外債の入れ替え等の対応でなんとかなっている」と話す。同社では円高方向を予想しており為替がピークを打つまではオープン外債よりも金利低下でキャピタルゲインの狙えるヘッジ外債の方が投資しやすいという。

  同社のヘッジ外債投資の最低条件は、全通貨の国債・社債のうちヘッジ後利回りが高く、金利が上がらないもの。米ドル、ユーロ、豪ドル以外でも自前で投資できる体制が整っており、「欧州周辺国などヘッジ後利回りがプラスの国はある」と、スペイン、イタリア、ポーランド、スウェーデン、デンマークなどを挙げた。

  米国の利上げは「あってもあと1回年央にあるかないか」というが、再開基準が不明瞭で金融政策の方向感に対する思惑で市場ボラティリティーが高まりやすいと見ている。為替は金融政策の発動余地の低い日本より利下げへの方向転換も懸念されている米国次第で、円高方向に値動きが激しくなると予想。2019年の水準は1ドル=100ー110円を想定している。

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