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Photographer: Akio Kon/Bloomberg

GPIFが外債投資を強化か、国内マイナス金利で円高時狙うとの見方

  • 他に買える物がないという意味で外債が選ばれる可能性ーBofA
  • 2018年度第3四半期の運用成績は14兆円を超える損失
The annual report of the Government Pension Investment Fund (GPIF) is seen during a news conference at the fund's headquarters in Tokyo, Japan, on Thursday, Jan. 11, 2018. GPIF is the world’s biggest manager of retirement savings.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

世界最大の年金基金、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、今年も外国債への投資を増やすとの見方が浮上している。国内債は超低金利で投資妙味が乏しいほか、内外の株式も割安感が薄れていることから、外国債が消去法的に選好されるとみられるためだ。

  足元の日本国債利回りは残存期間10年以下のすべてがマイナス圏。GPIFの日本株や外国株の指標は年明けからそれぞれ約8%、10%上昇しているため、まだ3%程度しか上昇していない外国債の方が触手を伸ばしやすい。

  バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、GPIFの運用について、円債が金利水準的に買いにくい上、国内外の株価が回復してきているので「他に買える物がないという意味で外国債が選ばれる可能性がある」と指摘。「慌てて買う必要はないため、円換算で割安感が出る円高局面を狙っていくのではないか」と言う。

  GPIFが外部委託している外国債投資の半分以上はFTSE世界国債インデックスなどを指標とするパッシブ運用。為替オープンの運用が中心で、指数を構成する米国やイタリア、フランスなどの国債に機械的に資金配分される。インデックスによっては、デュレーション(平均償還年限)の長さも自動的に決まる仕組みだ。

  GPIFの18年度第3四半期(10ー12月期)運用成績は14兆円を超える損失となった。内外の株価が2けた台のマイナス収益率となったことが大きな要因だ。外国債も円高の影響でマイナス2.7%と不振だったが、JPモルガン証やメリルリンチ日本証、SMBC日興証券の推計によると、GPIFは同期に外国債を約1兆9100億円買い越した。

GPIFの2018年12月末時点の運用資産額と構成割合

外国債国内債外国株国内株短期資産
26兆3484億円
(17.41%)
42兆6796億円
(28.20%)
36兆7706億円
(24.29%)
35兆9101億円
(23.72%)
9兆6520億円
(6.38%)

  債券運用の回収資金の待機先ともなっているGPIFの短期資産の利益率は16年度以降、日本銀行によるマイナス金利政策の影響などでゼロ%の状態が続いており、その資金がどの運用に向かうのかも市場関係者の関心事だ。

  JPモルガン証の山脇貴史債券調査部長は、国内外の株価が急落して割安感が大幅に強まったりしない限り、GPIFは「当面は短期資産を外債投資に割り当てる可能性がある」と指摘。「基本ポートフォリオの枠組み内で、従来通り為替オープンで買うから円安要因になる」とみている。

  ブルームバーグの調査では、市場関係者は円相場が今年末に1ドル=108円、来年は104円に上昇すると見込んでいる。

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