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Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

日本株反落、米中協議の楽観後退-米朝会談の予定変更で下げ拡大

更新日時
  • 中国との通商合意にはかなり多くの作業が必要ー米USTR代表
  • 下げ拡大は米朝会談の予定変更でプログラム売買反応ー三菱モルガン
Pedestrians are reflected in an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan, on Tuesday, Feb. 6, 2018. Japan’s blue-chip Nikkei 225 Stock Average entered a correction as the nation’s shares posted the biggest decline since November 2016, following U.S. peers lower amid rising concern that inflation will force interest rates higher.
Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

28日の東京株式相場は反落。米中通商合意に対する楽観的な見方が後退したほか、取引終了間際に米朝首脳会談が予定より早く切り上げられることが伝わり、下げ幅を拡大した。日本の鉱工業生産の低下も景気懸念をもたらし、電機や機械など輸出関連中心に幅広く売られた。

  • TOPIXの終値は前日比12.76ポイント(0.8%)安の1607.66
  • 日経平均株価は同171円35銭(0.8%)安の2万1385円16銭

背景

  みずほ証券の三野博且シニアストラテジストは、米中通商摩擦の改善期待で上昇してきたところに、「ライトハイザーUSTR代表の発言で最終的な結果の不透明感が意識され、利益を確定する売りが出ている」との見方を示した。
  
  取引開始前に発表された1月の鉱工業生産指数は前月から3.7%低下し、低下率は市場予想の2.5%を上回った。岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、「輸出データはしばらく厳しい状況が続くとみられ、企業収益も底打ちの雰囲気はなく、強気になれない投資家が多い」と話した。中国の2月の製造業購買担当者指数(PMI)も49.2に低下した。

  終了間際に米朝首脳会談が予定より早く切り上げられると伝わり、下げ幅を拡大した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投資ストラテジストは、「予定変更と伝わったことをプログラム売買がマイナスのニュースと判断して、売りが膨らんだのではないか」と述べた。

  米S&P500の株価指数先物や韓国株も値を下げた。IGアジアの市場ストラテジスト、ジンイ・パン氏は「会談が予定より早く切り上げられるとの突然の発表で、協議が暗転したのかどうかを巡り懸念が生じた。特に韓国などの市場でこのニュースがプラスに受け止められていないのは明らかだ」と話した。その後、米朝首脳会談は終了して共同声明は出されず、期待された非核化への合意には至らなかった。

28日は反落、大引け間際に下げ拡大
  • 東証1部33業種では電機や機械、化学など輸出関連が下落率上位
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