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ライトハイザー米通商代表:対中通商合意にはなお多くの作業が必要

  • 合意後も公約履行のため定期的に米中協議を開催する計画-通商代表
  • ライトハイザー代表は下院歳入委員会で発言

トランプ米政権の通商交渉責任者であるライトハイザー通商代表部(USTR)代表は27日、幅広い対中通商合意が近いと期待し過ぎないよう注意を促した。トランプ大統領は25日、中国の習近平国家主席との首脳会談で新たな通商合意に署名する可能性があると述べていた。

  トランプ大統領の発言を受け、大統領がフロリダ州に所有する会員制高級リゾート「マールアラーゴ」で来月にも両首脳が会談し、通商合意に署名するのではないかとの見方が強まった。トランプ大統領が関税率を引き上げる交渉期限だった3月2日を先に延ばしたことから、投資家の間では貿易戦争終結が近いのではないかとの期待が広がった。

  しかしライトハイザー代表はこの日、下院歳入委員会で議員らに対し、米政府が中国と通商合意に達するまでにはかなり多くの作業が必要であり、さらに合意後も公約の履行という難しい問題があると述べ、より慎重な立場を示した。

  同代表は、自分が望むのは特に知的財産権と技術移転の分野で経済の深い構造改革を実施するとの中国の約束が取り付けられた履行を強制し得る合意だと説明。しかし合意で最も難しい部分は、中国に確実にルールを順守させるメカニズムになるだろうとし、合意後も実務レベル協議を定期的に開くほか、閣僚級協議を半年に1回開催する計画を示した。中国が違反した場合には、「相応」で「一方的」な対応を迅速に行うことになるだろうと述べた。関税賦課などの措置が念頭にあるとみられる。

  ライトハイザー代表は、中国が米国からの輸入を増やすとの公約だけでは通商合意には不十分だとも発言。「より公平な条件をもたらす意義深い構造的変化を米政権は求めている。われわれには新たなルールが必要だ」と述べた。

  通貨に関する合意については、「全てのことに関して合意が成立するまでは、合意は何も存在しない。しかし実際のところ、われわれは通貨の問題に多くの時間を費やしてきた。履行を強制できるだろう」と指摘した。

原題:Trump’s Trade Czar Urges Patience on China Deal President Craves(抜粋)

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