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パキスタン首相、インドに対話呼び掛け-戦闘機撃墜の事態収拾図る

更新日時
  • インドのパキスタン領内空爆後、両国の対立がエスカレート
  • 数週間後に厳しい選挙控えるインド・モディ首相は苦しい立場

パキスタンのカーン首相はインドに対して、対話を呼びかけた。空爆や戦闘機撃墜で、両国は過去数十年で最も深刻な軍事的な衝突を迎えている。

  カーン首相は国民に向けたテレビ演説で、「分別を働かせなければならない」と述べ、「腰を据えて話し合う必要がある」と続けた。

テレビ演説でインドとの対話を呼びかけるパキスタンのカーン首相

(出典:TicToc)

  インドのモディ首相はまだ、最新のパキスタンとの衝突についてコメントを発していない。インド外務省のクマール報道官はニューデリーでの記者会見で、パイロット1人が「作戦中に行方不明になった」と述べた。同省は27日夕方にこのパイロットがパキスタンで拘束されていることを認め、「安全かつ即時の引き渡し」を要求した。

  数週間後に激戦が予想される選挙を控えるモディ首相には、強い対応を求める圧力が高まっている。首相の「強力で決断力のあるリーダーシップ」を掲げて選挙戦に挑みたい与党・人民党(BJP)は苦しい立場だ。

  この日はまず、パキスタン軍がインド軍戦闘機2機を撃墜したと発表。1機はカシミールのパキスタン支配地域に、もう1機はインド側に落ちたと説明していた。一方のインドは、同国軍が26日にパキスタンのテロリスト拠点を空爆した報復として、パキスタン軍はこの日、インドの軍事施設を標的に狙っていたと述べた。

PAKISTAN-INDIA-KASHMIR-CONFLICT-MILITARY

墜落したインド軍機の残骸(27日)

Bloomberg

  米国のポンペオ国務長官は27日、両国外相と電話会談し、「インド、パキスタンとも自制し、何としてでも事態のエスカレートを回避するよう呼び掛ける」と訴え。パキスタンの優先課題は軍事行動を避けることにあると指摘、「同国内のテロリスト活動に対して意味のある行動」をとるよう促した。

  パキスタンの代表的な株価指数は1月7日以来の低水準に沈んだ。インドのS&P・BSEセンセックスは一時1.1%高まで上げていたが、0.2%安で引けた。

原題:Imran Khan Calls for Talks With India After Jets Shot Down(抜粋)

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