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空前の旅行ブームでパイロット不足-東南アジアとインドで深刻

  • 「本物」のパイロット人材不足がやってくる-CAPA執行会長
  • 解決策の1つはパイロット1人で運航する短距離便か

アジアでの空前の旅行ブームの中で、新しい格安航空会社(LCC)の参入が相次ぎ、初めて空の旅を楽しんだ人々は何百万人にも上る。

Air Travel Boom

Budget carriers have proliferated in Asia in recent years

Source: OAG Aviation Worldwide Ltd.

Note: shows scheduled seats on low-cost airlines

  ベトナムではバンブー・エアウェイズが最新のLCCとして今年サービスを開始。シドニーを本拠とするアジア太平洋航空センター(CAPA)によれば、東南アジアだけでLCCが発注した航空機は1400機程度。フルサービスの航空会社は400機未満だ。ただパイロットは不足気味で、航空各社が経験を積んだコックピットクルーを確保するのは大変そうだ。

Asia's Newest Airline Bamboo Airways Takes To Vietnam's Skies

バンブー・エアウェイズ

写真家:Maika Elan / Bloomberg

  CAPAのピーター・ハービソン執行会長はシンガポールで、「本物の人材不足がやってくる」と指摘。「新規参入の航空会社にとってはもっとずっと厳しくなるだろう。本当に悪戦苦闘になる」と述べた。

Travel Boom

Asia-Pacific market to be bigger than Europe and North America combined

Source: International Air Transport Association

Note: Passenger figures are for travel to, from and within each region; Bloomberg calculated 2017 numbers from data provided by IATA

  ハービソン会長によれば、深刻なパイロット不足の矢面に立たされる可能性が大きいのは東南アジアとインドで、マレーシアのエアアジアとインドのインディゴ、インドネシアのライオンエア、ベトナムのベトジェットエアが特に大きな影響を感じるだろうという。

  同会長は考え得る解決策の1つに短距離路線を正副2人のパイロットではなく、1人のパイロットで運航することだと指摘。もちろんパイロットの労働組合はそうした動きに反対するだろうが、「ドライバーのいない自動運転車があるなら、パイロットが1人しかいない旅客機もあり得るだろう」と述べた。

AirAsia X Chief Executive Officer Benyamin Ismail Portraits

エアアジアXのベンヤミン・ビン・イスマイルCEO

写真家:Charles Pertwee / Bloomberg

  エアアジアXのベンヤミン・ビン・イスマイル最高経営責任者(CEO)は、同社グループでのこの問題は他の航空会社ほど悪くないと説明し、自前のパイロット育成組織が「必要な人材確保に役立っている」と語った。

Angkasa Training Center

ライオンエアのトレーンニングセンター

写真家:Dimas Ardian / Bloomberg

  ベトジェットエアとライオンエアの担当者にコメントを求めたが返答はない。時価総額でアジア最大のLCC、インディゴは「パイロット不足に陥らないと自信を持っている」とし、必要なパイロットの人数の伸びに対応する全ての要件を備えているとコメントした。

原題:Asia’s Travel Boom in Trouble as Pilot Shortage Worsens (1)(抜粋)

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