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Photographer: Aaron P. Bernstein/Bloomberg

米下院、大統領の壁予算巡る緊急事態宣言を阻止する決議案を可決

更新日時
  • 大統領の拒否権を覆すのに必要な3分の2の賛成票には届かず
  • 上院は下院案を検討するか、上院独自案について決定を下す必要
The U.S. Capitol stands in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, Feb. 5, 2019.
Photographer: Aaron P. Bernstein/Bloomberg

米下院は26日、トランプ大統領のメキシコ国境に関する国家非常事態宣言を阻止する決議案を可決し、上院に送付した。上院で過半数を占める共和党の上院議員は大統領の政策を拒否するかどうかの選択を迫られる。

  ただ、下院採決は賛成245、反対182で、大統領の拒否権を覆すのに必要な3分の2の賛成票には届かなかった。

  同決議案はトランプ大統領が非常事態を根拠に、他の連邦予算を転用して壁建設資金に充てることを阻止する目的で策定された。

  法律上、上院は18暦日以内に下院決議案を検討するか、あるいは上院独自案について決定を下す必要がある。単純過半数で可決されるが、共和党が過半数議席を占めることから、上院でも拒否権を覆す票数には届かない可能性が高い。

  議会は35日間に及んだ政府機関閉鎖の後、トランプ大統領が求める壁建設予算57億ドル(約6300億円)のうち、13億ドルだけ認めた。しかし非常事態宣言により、トランプ大統領は予算の転用が可能になった。

  共和党指導部は、トランプ大統領が非常事態宣言を用いて、議会の承認を迂回(うかい)して国防総省予算を壁建設に転用しようとしていることを擁護。共和党のマッカーシー下院院内総務は下院採決前、「大統領にはそうする権限があり、われわれは支持する」と語っていた。

  しかし、通常の議会プロセスを外れて壁建設予算を得ようとするトランプ大統領の動きに対して両党議員が不安を感じていることも確かだ。共和党のトーマス・マッシー下院議員は、トランプ大統領を支持しているし、国境の障壁の必要性にも同意するが、「米国の憲法制度維持の姿勢を貫くために」同決議案を支持したと語った。

原題:House Votes to Block Trump’s National Emergency for Border Wall(抜粋)

(上院の見通しなどを追加して更新します.)
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