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パウエルFRB議長に上院議員が厳しい警告-インフレ目標見直し巡り

  • パウエル議長は議会証言で2%のインフレ目標見直し理由を説明
  • 共和党のトゥーミー上院議員、物価安定に懐疑的な見方示す
パウエルFRB議長

パウエルFRB議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
パウエルFRB議長
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は26日に上院銀行委員会で、2%のインフレ目標達成に向けたアプローチに関して1年にわたる見直しを実施している理由を説明した際、共和党のトゥーミー上院議員からの懐疑的な見方に直面した。

  パウエル議長は過去40年間の低金利により、将来の不況下で政策金利が再びゼロに低下する可能性は高まっており、中央銀行が経済成長を刺激することはより困難になっていると指摘。それがさらにインフレ期待の押し下げにつながる可能性があり、「実際のインフレの最も重要な推進力」になり得ると述べた。

  同議長は「インフレ率が好況時にしか平均2%にならず不況下ではそれを下回る状況というのではなく、全般に平均して2%前後になるよう、2%のインフレ率目標を信頼できるものにする方法を当局は考えようとしている」と説明した。

  FRBは議会から最大限の雇用と物価安定を達成する責務を与えられている。うち物価安定の目標については、常に2%の年間インフレ率を目指すことで最もうまく達成されると解釈されてきた。FRBは政策の枠組みの見直しに着手しており、来年前半に結論を公表する見通し。

  一部の当局者は2%のインフレ目標を、インフレ率を長期的な平均で2%を目指す手法に置き換えることを提案している。この案はインフレ率が目標を下回っている期間の分を補うため2%を上回る水準に意図的にオーバーシュートさせる必要性を意味する。

  トゥーミー議員はパウエル議長の発言に警告で応じた。同議員は「議長が取り組んでいる問題を理解している」と述べた上で、「多くの理由から、私はこれについて十分に慎重になるよう求める。その中で無視できないのは、平均すれば目標を達成できるように当局が目標を上回らせることを決めた期間がどんなものであれ、まず第一にその期間には恐らく物価の安定は得られないだろうという点だ」と指摘した。

原題:Powell Gets Sharp Warning From Senator Over Fed Inflation Target(抜粋)

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