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米朝首脳会談、非核化で大きな成果は期待薄か-27日夕食会でスタート

  • 象徴的ジェスチャーには、拘束力のない平和宣言が含まれる可能性
  • 平壌での連絡事務所開設に金正恩委員長が同意するかが注目される

トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長による2回目の米朝首脳会談は、両首脳の友好な関係を示す機会となるが、北朝鮮の非核化に向けた突破口になるとはホワイトハウス当局者さえ期待していない。

  米朝は、交渉の究極的な目標である非核化の定義についてすら合意できておらず、今週ハノイで開催される首脳会談でこの問題が決着するとは予想されていない。トランプ氏は26日にベトナムに到着する予定。ベトナム政府首脳との会談後、27日夜に金委員長と夕食を共にする予定だとサンダース大統領報道官が大統領専用機内で同行記者団に明らかにした。

  トランプ氏のアドバイザーらは大きな成果を目指していないことを示唆しており、今回の外遊で金委員長から何ら実質的な譲歩を得られないこともあり得る。

President Trump Departs For Vietnam

アンドルーズ空軍基地で大統領専用機に乗り込むトランプ氏(2月25日)

写真家:Kevin Dietsch / Pool via Bloomberg

  今回の会談の成果はより象徴的なものとなる公算が大きい。両国がもはや戦争状態にないと宣言することで、28日の首脳会談を締めくくる可能性があるが、拘束力のない政治声明であり、1953年の朝鮮戦争の休戦協定に正式に代わるものとはなりそうにない。

  トランプ氏は24日の州知事らとの会合で、北朝鮮に対する制裁を解除するつもりはなく、合意を急いでいないと発言するなど期待感を抑制しようとした。

  サンダース報道官は先週FOXニュースに対し、米メディアが米朝首脳会談に向け「高い期待」をつくり上げたと不満を示していた。

  ホワイトハウスは28日の正式な首脳会談がどこで行われるか公表していない。サンダース報道官によると、27日の夕食にはマルバニー大統領首席補佐官代行とポンペオ国務長官も同席する。場所や同席する金委員長の2人の側近の名前は明らかにしていない。

  金委員長はクリントン政権時代から米側が求めてきた平壌での連絡事務所開設に同意する可能性がある。米国が情報収集に利用する恐れがあるとの理由から北朝鮮側はこれに抵抗してきた。今回の首脳会談は、金委員長がどれだけ過去のやり方と決別する用意があるかを見極める上で試金石となりそうだ。

原題:Trump’s High-Profile Summit With Kim Seen Yielding Low Returns(抜粋)

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