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Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

米中休戦延長で習主席に一息つく余裕-経済減速への歯止め目指す中

  • 中国国債金融:力強いクレジットの伸びが経済の減速を止める
  • 中国の台頭を巡る緊張は当面続くだろうとエコノミスト
A gantry crane operates as the MSC Oliver container ship, operated by Mediterranean Shipping Co. (MSC) sails from the Port of Ningbo-Zhoushan in Ningbo, China, on Wednesday, Oct. 31, 2018. President Donald Trump wants to reach an agreement on trade with Chinese President Xi Jinping at the Group of 20 nations summit in Argentina later this month and has asked key U.S. officials to begin drafting potential terms, according to four people familiar with the matter.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

トランプ米大統領が対中関税引き上げ期限の延期を決めたことで、国内経済の減速に歯止めをかけようと取り組む中国の習近平国家主席は一息つくことができた。

  トランプ大統領は24日のツイッター投稿で、米中協議が一段と進展すれば、自身がフロリダ州に所有する会員制高級リゾート「マールアラーゴ」で習国家主席と会談する計画だと述べ、米中貿易戦争「休戦」の延長を発表した。

  狙いを絞った刺激策などが中国経済の鈍化をならすのに寄与する初期兆候が見え始める中、休戦の延長は中国経済に一段の自信をもたらす可能性がある。中国が米国の圧力に屈し、経済開放を進めた場合、それも中国経済の生産性向上と成長促進に寄与し得る。

  国際通貨基金(IMF)で中国専門家だったコーネル大学のエスワール・プラサド教授は、「中国の政策当局者は一息つく余裕を得た」と発言。その上で、「金融リスクと改革の勢い欠如を巡る全般的な懸念に真正面から取り組まない限り、余裕の時間はあっという間に過ぎ去り得る」と指摘した。

  クレジットと貿易の指標は共に1月に改善したものの、エコノミストは今月28日に公表予定の2月の製造業購買担当者指数(PMI)は一段と低下すると予想している。それでも投資家は休戦延長のニュースを歓迎、25日のアジア時間に米株価指数先物が上昇したほか、中国株は急伸しオフショア人民元も上げた。

  中国国際金融(CICC)のチーフエコノミスト、梁紅氏は24日のリポートで、中国経済は昨年10-12月(第4四半期)に底を打った可能性が高く、1月の力強いクレジットの伸びは経済鈍化を止める効果的な「ブレーカー」の役割を果たす可能性があると指摘した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、成長率は4-6月(第2四半期)に6.2%まで鈍化した後、年内はその水準にとどまる見込み。

  オックスフォード・エコノミクスのアジア担当チーフエコノミスト、ルイス・クイジス氏(香港在勤)は、「これはもちろん米中間の根底にある緊張の終わりではないし、交渉の終わりでもないことは明らかだ」とした上で、「技術や中国の産業政策、そしてより広く言えば中国の台頭に対する潜在的緊張がすぐに緩和することはないだろう」と述べた。

原題:Trump Hands Xi Breathing Room on Economy With Deadline Extension(抜粋)

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