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Photographer: Dimas Ardian/

クオンツに痛い教訓、クラフト急落はスマートベータの弱点露呈

  • 高配当、低ボラティリティー、割安重視のETFはこぞって保有
  • 広く普及したスマートベータ戦略、分析は過去の数字に依存
An employee monitors market data on computer screens as a stock ticker is reflected on a glass window inside the Indonesia Stock Exchange (IDX) in Jakarta, Indonesia.
Photographer: Dimas Ardian/

22日の米国株式市場で一時28%下げたクラフト・ハインツ株は、多くの米上場投資信託(ETF)に組み入れられている。これらのETFはボラティリティーの回避や配当、割安かどうかなどに重点を置いた、いわゆるスマートベータ戦略をとっているが、そこに落とし穴があることをクラフト株の急落は浮き彫りにした。

  スマートベータ戦略はここ数年で急速に普及した。ブラックロックやステート・ストリート、インベスコなど各社はこぞってクオンツ分析を活用して独自のベンチマークを組み立て、市場全体を上回るパフォーマンスを目指す指数連動型ファンドを開始した。ただ、分析に利用されるデータはこれまでの配当実績であったりと、将来の予測ではなく過去の数字になりがちだ。このため、企業に激変が生じる場合には大きな影響を受ける。

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  WBIインベストメンツのマット・シュライバー社長兼最高投資責任者(CIO)は、「同じスマートベータファンドといっても、一様ではない」と指摘。「例えば、S&P500種株価指数構成銘柄のうち、ボラティリティーが低い順に選んだ数百銘柄で組成しただけのものもある。これが将来的にも安定した値動きを続けるとは限らない」と語った。

  ETFのうち、クラフト株への投資比率が最も高いのはファースト・トラスト生活必需品アルファDEXファンド(約3億2900万ドル=約360億円規模)。ブルームバーグのデータによると、成長と株価水準で消費者関連銘柄をスクリーニングする同ファンドは、資産の5.75%をクラフト株に投じており、過去1年間で同社株のポジションを4倍余りに増やしていた。

原題:Quants Learn a Tough Lesson on Their Limits From Kraft Plunge(抜粋)

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