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はやぶさ2が4年かけ小惑星に着陸-商業宇宙探査のひな形に

  • 地球から3億キロのリュウグウで岩石の採取作業を完了
  • 豊富なサンプルで45億年前の太陽系の形成探る

日本の小惑星探査機はやぶさ2は、4年の宇宙航行を経て約3億キロメートルのかなたで獲物を得た。

  宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、はやぶさ2は22日午前8時ごろ、地球と火星の間の軌道上にある4億5000万トンの炭素質岩リュウグウに着陸。岩石が散在する地表に爆薬を発射し、放出された破片を拾い上げる作業を完了した。

  先代のはやぶさは2005年、小惑星では初となるイトカワへの着陸を成功させたが、爆薬をうまく発射できず、わずかなほこりだけを回収して戻った。豊富なサンプルは科学者にとって45億年前の太陽系の形成などを探る手助けとなる。

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 日本の小惑星探査機はやぶさ2

出所:JAXA

  小惑星採掘のスタートアップ企業プラネタリー・リソーシスの共同創設者のクリス・リウィッキ氏によると、はやぶさ2やNASA(米航空宇宙局)の探査機オサイリス・レックスによる小惑星ベンヌの調査は、商業宇宙探査のひな形として役立つ可能性があるという。

  リウィッキ氏は「地表探査のレベルはかつてないほどだ」と指摘。「小惑星の地中に入ることは、科学的にだけでなく資源を理解するためにも非常に興味深い」とも述べた。同社は昨年10月、ブロックチェーンの新興企業コンセンシスに買収された。

  はやぶさ2は6月から小惑星を周回しており、近赤外分光計、中間赤外カメラ、レーザ高度計などのセンサーで小惑星の表面の地図を作り、回転速度と重力を決定している。昨年9月、初の小惑星上の移動探査のため2つの機材を下ろした。

Japan Space

喜ぶJAXAの人たち

Photographer: ISAS/JAXA via AP

  リュウグウの直径は約900メートル。岩石はロケット燃料に使用できる水素の原料となる水の痕跡を示さなかった。リウィッキ氏のような小惑星採掘者を落胆させる材料だ。しかし「リュウグウのような小惑星で最初に興味を持つことの一つは宇宙にガソリンスタンドを作ること。しかし、今回のミッションは大きな前進だ」と語る。

  プラネタリー・リソーシスは鉱業目的でのリュウグウの価値は830億ドル(約9兆2000億円)、NASAが目指す小惑星ベンヌは約6億7000万ドルの価値があると見積る。はやぶさ2は来年末に地球に帰還し、NASAのオサイリス・レックスは21年にサンプルを回収する予定だ。

  はやぶさ2のプロジェクトマネジャーであるJAXAの津田雄一氏は着陸前の会見で「ものを持ち帰ることと小惑星に影響を与えるという2つのことをやっている」と説明。「これは初歩的であるが資源採掘という意味では何らかのステップになっているのではないか」と語った。

原題:Japanese Probe Makes Asteroid Touchdown After 4-Year Space Chase(抜粋)

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