コンテンツにスキップする
Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

日経平均2万1500円「壁」のオプション攻防、追い込まれる弱気派

更新日時
  • 建玉はコールで2万1500円に厚み、ダブルインバースETF過去最高
  • 弱気派はゆっくりと締め上げられつつある-大和証・石黒氏
A man looks at an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan, on Tuesday, Dec. 25, 2018. The Nikkei 225 Stock Average plunged below the 20,000 level and entered bear market territory, as Japanese equities headed for their worst December on record.
Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

日経平均株価は2万1500円が分水嶺(れい)となりそうだ。世界景気の減速や米中貿易問題を懸念した投資家の弱気姿勢が顕著となっており、デリバティブの動きからも「壁」として意識が高まっている。

  3月限のオプション市場では、日経平均2万1500円で買う権利のコールの建玉が21日時点で1万3878枚。1月末の7000枚強から2倍近くに積み上がった。2万1500円が上値の壁になるとの見方がオプション市場に表れている。

1月末から倍増

  
  日経平均が2万1500円を上回ると、コールの売り手はヘッジ買いを入れる必要が出てくる。大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは「2万1500円が戻りのめどとしている国内投資家が多い」とした上で、「仮にブレークすればするほど上げに拍車がかかりそう。売り方はゆっくりと締め上げられている状況で、かなり苦しい」と話す。

  日経平均は昨年12月25日の安値1万9115円から順調に上がってきたが、足元では2万1500円水準が心理的節目として意識され、やや上値が重くなっている。昨年10月以降の株価下落局面からの平均買いコストに相当する100日移動平均線(2万1600円近辺)に近いのも一因だ。

  日経平均が戻り一服の水準に近づいているとの見方は、指数変動率に対しマイナス2倍の動きをする弱気スタンスのETF「NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(日経ダブルインバース指数ETF)」への急激な資金流入にもみてとれる。

  日経ダブルインバース指数ETFは日経平均の上昇基調を反映して価格が下落傾向にもかかわらず、流入資金の急増で純資産総額は21日に2025億円と、1月末の1092億円から倍増する勢いだ。石黒氏は「相場全体が上に持って行かれると、相場が下がるとみた過去最高額の資金は損失覚悟の決済を余儀なくされかねない」と、ヘッジ需要の玉突きとなる可能性を予想する。

1月末から倍増の勢い

  一方、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投資ストラテジストは、需給面では米中通商交渉で材料出尽くしになるか、思わぬ踏み込んだ話が出て逆に株高になるかの綱引きだとした上で、「手堅く利益確定売りを出そうという向きの方が多くなりがち」と指摘した。

(5段落を再構成します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE