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米農家は日本市場シェア縮小を懸念-米政府が対中交渉で手一杯

  • アイダホ州の農場経営者:EUなどが日本と通商協定、米はまだ
  • 米が最終的に日本と通商協定を結ぶまでにシェア失う恐れ

ビル・フローリー氏は、米アイダホ州で育てた小麦の約4分の1を日本に輸出している。日本は4代目の農場経営者である同氏にとって重要な国であり、この5年間で3度も訪れている。

  しかしフローリー氏には心配の種がある。カナダやオーストラリア、欧州連合(EU)が最近、相次いで日本と通商協定を新たに締結するか改定しているのに、米国はまだだからだ。このため米国の農産物や農業関連製品を年間140億ドル(約1兆5500億円)相当輸入する日本を巡る競争で、米国はカナダなどに価格面で後れを取る可能性がある。

  政治的にはトランプ大統領を支持しているフローリー氏は、米国は最終的には日本と合意を取りまとめると思うが、それまでが心配だと言明。現在、トランプ政権は対中貿易交渉に集中しており、日本市場の50%を占める米国産小麦のシェアが今後脅かされる恐れがあると指摘した。

  同氏は、「これらの貿易問題が解決するまでにわれわれはどのくらいの市場シェアを失うだろうか」と疑問を投げ掛けた上で、「私が最も懸念しているのは、輸出品の質ではなく、貿易交渉がまとまらないためにわれわれが市場シェアを失うことだ」と語った。

  トランプ大統領と安倍晋三首相は以前から通商合意を取りまとめる意向を示唆してきたが、米政権は現在、3月1日の期限を前に中国との交渉で手一杯となっている状態だ。

原題:Trump’s China Focus Imperils $14 Billion in Farm Sales to Japan(抜粋)

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